世の中の問題を解決し、様々なプロダクトを生み出すエンジニアは、どのように物事を考えるのか。様々な事例をもとに問題解決のための思考の型を紹介しながら「考える」ためのツールを提供しています。
■エンジニア思考の3つの特徴
①見えない「構造」を見る
有能なエンジニアは規則やモデル、直感を組み合わせて構造をデザインし、それを形にすることができる。エンジニアの意識は、氷山の水面に浮かんだ部分よりもその下の塊に向けられる。
②制約のもとで物事をデザインする
優秀なエンジニアは制約を見出して目標達成の力に変える。制約には、予算上の制約、自然法則による抵抗できない物理的制約、人間の行動のように予測の難しい制約など様々ある。
③トレードオフを見極めて最適解を出す
あらゆる解決手段の利点と欠点を考慮して最適解を選択する。エンジニアはより重要な目的とそうでないものを取捨選択して優先順位を決め、経営資源を配分する。
エンジニアの思考法は「プラグアンドプレイ」、つまり万能で多目的なツールキットだ。エンジニアは多岐にわたる知識の源泉からアイデアを集める統合者である。エンジニアの考え方には有機的な側面と人為的な合成という側面が内在しており、多様性に富んでいる。
著者 グル・マドハヴァン
アメリカ政府 上級政策顧問 インド出身のエンジニアで、アメリカ政府の上級政策顧問を務めるバイオメディカルエンジニア。米国科学アカデミー研究員。 また、ニューヨーク州立大学でMBAを取得しており、公共政策のあり方についてエンジニアの発想で発信し、注目されている。 世界経済フォーラム「Young Scientists」、USAトゥデイ誌「若手エンジニア14人」に選出されたほか、数多くの賞を受賞。
帯 ハーバード・ビジネス・スクール 経済学教授 アルビン・ロス |
帯2 世界経済フォーラム創設者 クラウス・シュワブ |
帯3 計算機科学者 ヴィントン・サーフ |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
プロローグ 世界にまだない「解」を出す――エンジニアの思考法 | p.15 | 12分 | |
1章 「モジュラーシステム思考」で分解して考える | p.35 | 17分 | |
2章 モデル化で問題を「最適化」する | p.63 | 18分 | |
3章 「逆算思考」で信頼性 と効率性を両立する | p.93 | 15分 | |
4章 組み換え発想で解決策を「標準化」する | p.117 | 12分 | |
5章 「制約」を逆手にとってトレードオフを乗り越える | p.137 | 18分 | |
6章 「適応思考」で共感と理性の均衡点を探るする | p.167 | 15分 | |
7章 「プロトタイプ思考」で創造力を最大化する | p.191 | 16分 | |
8章 「人類学思考」でアイデアの中心に人を置く | p.217 | 18分 | |
フェードアウト 万人のための思考法へ | p.247 | 8分 |
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