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2016/09/01更新

ハーバード・ビジネス・スクールの投資の授業

277分

1P

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ハーバードで教えられている投資の基本

ハーバード・ビジネス・スクールでは、投資の「目利き力」についての研究が行われている。いかに投資における目利きを発揮し、パフォーマンスを高めれば良いのか。
ハーバード・ビジネススクールの教授陣の研究結果をまとめて紹介し、投資の基本的な考え方を紹介している一冊。


■投資の「目利き力」こそが大切
スター投資家と普通の投資家の違いは「目利き力」にある。ある国の経済の中には、パイの大きさの伸びが速い企業もあれば、伸びの遅い、あるいは伸びない企業もある。そのような中では、伸びの速い企業を見極める必要がある。パイの成長率が高いものを当てるのと当てないのとでは、大きな差が出てくる。さらに複利のパワーを使うと、その差が長期にわたって何倍も開くことになる。

ハーバード・ビジネススクールの教授は「目利き力」について研究し、その成果を論文やケース・スタディを執筆する形で世の発表している。これらの研究の結果、「大半のプロの投資家は目利き力がない」という結論が出ている。何年も持続的に超過収益を上げられているプロの投資家は、極めて少数派である。

超短要約

投資戦略を構築する際には、まずは「市場の間違い」を特定する。つまり「なぜ、現状の市場は間違っているのか、そして、その間違いはどうすれば正されるのか」という問いに、自分なりの仮説を持って答える必要がある。

市場の間違いを特定し、自分なりの仮説を立てる際に重要なポイントとなるのは、この市場の間違いは何をきっかけに解消されるか、という点である。投資家として、いくら自分が「合理的」で正しいとしても、市場が「非合理」のままであり続ければ、下手をすると含み損を抱え続け、永遠に利益を実現できない可能性がある。そのため、事前に「きっかけ」を特定しておく必要がある。

著者 中澤知寛

1979年生まれ。デルファイ・キャピタル・マネジメント 投資プロフェッショナル 大学卒業後、東京海上火災保険株式会社(現・東京海上日動火災保険株式会社)入社。以来、一貫して資産運用業務に従事。国内外のストラクチャード・クレジット投資、米国支店駐在員を経て、HBSに留学。 HBSでは、竹内弘高教授の指導の下、実際の授業の題材となったケース・スタディを共同執筆。また、エズラ・ヴォーゲル・ハーバード大名誉教授が主宰するハーバード松下村塾の共同代表幹事も務めた。 現在は、ニューヨークにて著名投資家の下、クレジット、オルタナティブから株式まで、幅広いアセット・クラスのポートフォリオ・マネジメントに従事。

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土井 英司

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 6分
第1章 スター投資家たちの秘密――「目利き力」とは p.21 27分
第2章 「スター投資家養成所」としてのHBS p.63 14分
第3章 HBSが教える投資術 p.85 127分
第4章 HBSが教える投資術を実践する p.283 35分
あとがき p.337 5分

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