戦後、極度の貧乏暮らしを経験。その後大人になり、トップセールス、出産、離婚、日本最大級のPR会社サニーサイドアップを起業など様々な出来事を経験してきた著者が、人生を幸せに生きるための習慣を紹介している一冊。
■視野を広げて周囲の小さな幸福に気づくことが大切
どんな人間にも、完璧などない。何かしらの悩みを抱えているものである。特に今は慌ただしい時代だから、自分のことで手一杯になってしまって、余裕がなくなってしまう。人に優しくできなくなってしまう。楽しいと思える時間があまりない。
しかし、視界を少し広げてみるだけで、身の回りには、小さくてもたくさんの幸福が溢れていて、たくさんの喜びがある。今を楽しみながら生きていると、そのうち不思議なことが起こる。考えもしなかった出会いや幸運な出来事が引き寄せられ、「福を呼ぶ」ようになる。
人生は「今この状態が永遠に続く」ことはない。良い変化も起きるし、悪い変化が起きることもある。その前に、人に頼らず「何があっても大丈夫」という覚悟を持った生き方をして、自分に自信を持てるようにしておくことが必要である。
最低限、自分のことは自分でする。何があっても食べられるように仕事をしておいて、能力を磨いておく。そうした備えが1つあるかないかで、人生の壁を乗り越えられるかどうかが違ってくる。人間は、覚悟があれば大抵のことはできる。思い切って踏ん切りをつければすごい力が出る。
他人に頼り切ったり、他のもののせいにすることをやめた時、人は初めて人に優しくできる。見返りを求めない、心からの親切ができるようになる。すると、人と支え合って生きることができ、身の回りの幸福に目を向けることができるようになる。
著者 高橋恵
1942年生まれ。一般社団法人おせっかい協会会長 3歳で父が戦死し、当時26歳の母のもと、3人姉妹の次女として育つ。その日食べるものに困るような貧乏生活を経て、短大卒業後は広告代理店に勤務。同社を結婚退職後、2人の娘の子育てをしながらさまざまな商品の営業に従事し、トップセールスを記録。その後、40歳で離婚。 42歳で当時高校生だった長女と共に自宅のワンルームマンションで株式会社サニーサイドアップを創業。その後、長女に託した同社は、2008年にジャスダックに上場を果たした。2016年には世界のPR会社19位(日本1位)にランキングされた。 70代となった2013年には一般社団法人日本おせっかい協会を設立。「愛のあるおせっかい」の必要性を説き、日々あらゆる場所でおせっかい活動を行うほか、全国各地の学校、商工会議所、企業などで講演活動を行う。
帯 演出家 宮本 亜門 |
帯2 デザイナー コシノ ジュンコ |
帯3 女優 神田 うの |
帯4 壱番屋 創業者 宗次 徳二 |
帯5 元サッカー選手 前園 真聖 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 3分 | |
第1章 福を呼ぶ5つの習慣 | p.13 | 12分 | |
第2章 何百年先まで伝え残したいこと | p.37 | 12分 | |
第3章 家族に教えてもらったこと | p.61 | 16分 | |
第4章 関わり方を変えれば自分も人も変わっていける | p.93 | 13分 | |
第5章 人生を変える行動 | p.119 | 20分 | |
第6章 いつも明るく 人にやさしく | p.161 | 16分 | |
おわりに | p.194 | 2分 |