ゼロから1を生み出す天才たちの共通点とは何か?
成功している起業家に共通する特徴を紹介しながら、誰もが新しいアイデアを実現することができるとする一冊。
■クリエイターズ・コード
ビジネスチャンスを見つけ商品を考案し、起業する能力は誰にでもある。何でもないアイデアを驚異的なビジネスに変える「クリエイター」は6つの大切な要件を備えている。
①ギャップを見つける
②光に向かって進む
③OODAループを飛行する
④賢く失敗する
⑤知恵のネットワークを築く
⑥小さなギフトを贈る
6つのスキルを結集すれば、何かを引き寄せる。味方になる従業員、顧客、投資家、様々な協力者が集まり、顧客は熱心なファンになり、従業員もサポーターになる。
①ギャップを見つける
常に注意を払いながら、他の人が気づかないチャンスに目をつける。新たな可能性、埋めるべきギャップ、潜在的なニーズを見逃さない。クリエイターの典型的手法は、アイデアの転用、新たな手法の開発、複数のコンセプトの融合である。
②光に向かって進む
クリエイターは常に将来に目を向け、自分が進むべき方向、まず注目すべき点をわかっている。変動の激しい市場で前だけを向き、周囲を解析し、過去を懐かしむことなく先導役になる。
③OODAループを飛行する
思い込みを持たず、激しい変化のスピードに合わせて「観察(Observe)」「情勢判断(Orient)」「意思決定(Decide)」「行動(Act)」できる。次々と判断して一連のサイクルを繰り返せるので、動きの鈍いライバルより早く優位性を確立できる。
④賢く失敗する
小さな失敗経験を重ねなければ、致命的なミスを避けられないことを理解している。このスキルの実践や習得過程では、いわゆる失敗確率を設定し、小さな賭けをしてアイデアを検証し、立ち直る力を養う。そうやって挫折を成功に導く。
⑤知恵のネットワークを築く
多面的な問題解決には、オンライン、オフラインでつながりのある多様な人材の能力を結集し、それぞれの考え方のベースとなっている多様な発想を活用する。そのために共有できる空間づくり、短期的なチームの結成、賞金コンテストの開催、仕事に関連するゲームづくりに努める。また、意外な相手とも連携する。
⑥小さなギフトを贈る
親切に相手をサポートし、情報を共有し、作業に協力し、仲間にもチャンスを提供する。すぐに事実が知れ渡るネットワーク社会では、寛大な行動によって生産性も高まる。
著者 エイミー ウィルキンソン
戦略アドバイザー スタンフォード大学経営大学院 講師 JPモルガン、マッキンゼー&カンパニー勤務を経て、ホワイトハウスのアドバイザー、ハーバード・ケネディスクールのフェローも経験する。 起業家のリーダーシップに関する講演活動を積極的に行い、ベンチャー企業や大企業のイノベーション、事業戦略もサポートしている。
帯 ペイパル創業者 ピーター・ティール |
帯2 リンクトイン創業者 リード・ホフマン |
帯3 スペースX CEO イーロン・マスク |
帯4 作家 ウォルター・アイザックソン |
帯5 作家 ダニエル・ピンク |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに コードを解読する | p.7 | 10分 | |
第1章 ギャップを見つける | p.23 | 27分 | |
第2章 光に向かって進む | p.67 | 18分 | |
第3章 OODAループを飛行する | p.97 | 19分 | |
第4章 賢く失敗する | p.129 | 24分 | |
第5章 知恵のネットワークを築く | p.169 | 28分 | |
第6章 小さなギフトを贈る | p.215 | 15分 | |
おわりに 6つのパワー | p.240 | 5分 |