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2016/10/10更新

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

312分

6P

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「才能」では成功できない

「やり抜く力」と「才能」は別物である。才能があっても、その才能を生かせるかどうかは別の問題である。つまり、才能だけでは結果は出せない。

才能 × 努力 = スキル
スキル × 努力 = 達成

「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのこと。一方「達成」は、習得したスキルを活用することによって表れる成果のことである。各人がどれだけのことを達成できるかは「才能」と「努力」の2つにかかっている。両方の式を見ればわかる通り「努力」は2つ入っている。「スキル」は「努力」によって培われる。それと同時に「スキル」は「努力」によって生産的になる。

才能が人の2倍あっても人の半分しか努力しない人は、たとえスキルの面で互角であろうと、長時間の成果を比較した場合には、努力家タイプの人に圧倒的な差をつけられてしまう。なぜなら努力家は、スキルをどんどん磨く区だけでなく、そのスキルを活かして精力的に壺を作ったり、本を書いたり、映画を監督したり、コンサートを開いたりするからだ。重要なのはスキルそのものではなく、壺や本や映画やコンサートの「質」「量」だとすれば、努力家の方が、努力しない天才よりも大きな成果を上げられることになる。

努力によって初めて才能はスキルになり、努力によってスキルが生かされ、様々なものを生み出すことができる。

動機を持続性が偉業を達成させる

偉人たちと一般の人びとの決定的な相違点は、次の4つにまとめられる。

①遠くの目標を視野に入れて目標に向かって努力している。明確な目標に向かって努力している。
②一旦取り組んだことは気まぐれにやめない。気分転換に目新しさを求めて新しいものに飛びつかない。
③一旦目標を決めたら守り抜こうと心に誓っている。
④障害にぶつかっても、あきらめずに取り組む。

偉業を成し遂げた人たちに「成功するために必要なものは何ですか?」と尋ねると、「夢中でやること」や「熱中すること」と答える人はほとんどいない。多くの人が口にするのは「熱心さ」ではなく、「1つのことにじっくりと長い間取り組む姿勢」である。重要なのは、何かに熱中するのは簡単でも、それを持続するのは難しいということだ。「やり抜く力」というのは、1つの重要な目標に向かって、長年の努力を続けることである。

「やり抜く力」を強くする4ステップ

①興味を結びつける
外の世界と交流する中で興味を持つものを見つけ、それを深掘りする。

②練習する
ストレッチ目標を設定し、弱点の克服に努める。

③目的を見出す
「他者」を目的にする。

④希望
「自分たちの努力次第で将来は良くなる」という信念を持つ。