会社からも部下からも信頼されるリーダーになるための教科書。部下をうまく動かすポイントが紹介されています。
■リーダーとして心得ておくべき3つのポイント
①自分の考えを言う前に、部下が考えていることを聞く
部下から提案が出てきたら、まずは内容を聞き、「確かに、これをやったら効果が出るよね」と返す。その次に、提案してきた部下に相談する。部下の話をただ聞くだけではなく、受け入れる姿勢で聞くということが大事なポイントである。
②結果だけを見ない
どんなこともその結果に至るプロセスがある。日々の部下の行動を見ている上司にも責任がある。「できた?」「なんでできなかった」だけでは、部下から見ると「私だけの責任にしている」となる。結果が出なかった理由には原因がある。課題に取り組む過程や、部下のモチベーションにも着目し、達成に向けて支援する責任が上司にはある。
③会社がやってほしいことを実行する
部下の力を100%以上発揮してもらうために「会社がやってほしいこと」に「個人のやりたいこと」を重ねる。「会社がやってほしいこと」を伝え、部下が何をやりたくて会社に入ってきたのかを聞いて、部下とよく話し合うこと。
仕事ができる人は、相手が部下であっても上司であっても、うまく「協働」できる。部下や上司とうまく協働できている中間管理職の方は、こうした「うまく協働していくための知恵」を意識的に、あるいは無意識に使っている。
著者 手塚 利男
1952年生まれ。風土改革コンサルタント プロフェス 代表取締役 1968年、いすゞ自動車株式会社に入社。1991年、いすゞ自動車の全社風土改革推進を担当し、470億円の赤字から黒字浮上、再配当に貢献する。1997年、川崎工場の総務部長として、風土変革活動支援を兼務しながら、人事総務による規制を緩和して“のびのびした工場づくり"に取り組む。 1999年、いすゞ自動車の100%出資会社のキャリア開発株式会社に取締役として出向。 2001年にいすゞ自動車退社、風土改革コンサルタントとして独立。株式会社スコラ・コンサルトに共に「“やらせない"工場変革」「組織風土変革」のコンサルティングを開始する。 2006年、株式会社プロフェスを設立。生産技術部門での実務経験とトヨタ式をモデルにしたいすゞ式の生産システムの構築経験、全社風土改革推進担当の経験から、現場密着を重視し、クライアントの職場に入り込むコンサルティングを得意としている。1カ月で延べ100名強の経営層や社員と対話する。
帯 スコラ・コンサルト プロセスデザイナー 柴田 昌治 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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1章 信頼される中間管理職に必要な3つの心得 | p.15 | 9分 | |
2章 部下のやる気を引き出す育て方 | p.31 | 17分 | |
3章 部下が自ら動く伝え方 | p.59 | 15分 | |
4章 部下にも上司にも一目置かれる仕事術 | p.85 | 17分 | |
5章 「ダメ上司」と言われないための思考術 | p.113 | 18分 | |
6章 ギスギスしない職場を作るチーム術 | p.143 | 18分 | |
7章 結果を出す組織を目指す問題解決術 | p.173 | 18分 | |
8章 部下のホンネを引き出すコミュニケーション術 | p.203 | 11分 | |
9章 職場を変えるリーダー6人の事例 | p.221 | 18分 |