2017年以降に実用化が進む100のテクノロジーをわかりやすく紹介している一冊。テクノロジーによって変化する社会を考えさせます。
■チャットボット
ボットはロボットの略で、あたかも人間のように仕事をこなしてくれるコンピュータープログラムを意味する。チャットボットとはチャットをするボットのこと。これを使えば、ネット店舗で商品を選ぶ場合、店員と対話ができ、質問をしたり意見を聞いたりできる。2017年以降、チャットボットの利用は普通になっていくだろう。
■においセンサー
においセンサーの用途は主に健康管理分野が考えられる。呼気を始め、人体が発するガスからは、癌など様々な疾患を把握できる。センサーを高機能にすれば、人の嗅覚では検知できない成分の違いから、疾患を見つけられる可能性がある。スマートフォンやウェアラブルデバイスと組み合わせてセルフ健康チェックをしたり、薬局などに置いて手軽に健康チェックできるようになる。
■生体埋め込み機器
生体情報は微細な電気信号であるため、ウェアラブル機器を使って体の外側から計測することは難しい。そこで、体の内側に埋め込む「インプラント機器」が登場する。これは生体情報の計測に加えて、神経などを刺激し、発作を抑えるなど、人の活動を支援する役割も持つ。
■AI(人工知能)
AIとは、コンピューターを使って人間の知能と同等あるいはそれ以上の機能を実現しようとする取り組みの総称である。その応用については、いくつかの領域に分けられる。写真や映像を認識する「画像認識」、音声を理解して文章に変換する「音声認識」、文章を理解して受け答えする「自然言語処理」、膨大なデータから将来の出来事を予測する「予測分析」はいずれもAIに含まれる。コンピューティングの向上と低価格化が後押しになり、応用範囲を明確にすれば、AIが人間を超える精度と速度で認識と判断ができるようになってきた。
■VR(仮想現実)
VRは三次元コンピュータグラフィックスを使って、あたかも現実のような世界をコンピュータ上に再現する技術。ここへ来て、利用者の頭部に装着するゴーグル型装置HMDが登場、よりリアルな体験が可能になってきている。ゲームや動画鑑賞など消費者向け以外に、建築土木や設備保守、運転などのシュミレーターなど、様々な分野でも応用が期待されている。
■AR(拡張現実)
現実の風景の中に仮想的な物体やネット上の情報などを重ね合わせて表示するのがAR技術。ARもVRと同様にビジネス分野への利用に関心が高まる。VRが現実と異なる新たな世界を生み出すのに対して、ARは現実に様々な情報を追加して世界に新たな意味を追加する。実際に存在する店舗の映像に仮想的な商品を陳列したり、実際の風景に建物のCGを重ね合わせるといったことが可能だ。HMDによるVRと実写映像と組み合わせて、さらに現実感を高めたMR(複合現実)技術も出てくる。
著者 日経BP社
日本経済新聞社の100%子会社。日経ビジネスなどの経営誌、日経トレンディなど生活情報誌に加え、日経アーキテクチュア、日経エレクトロニクス、日経コンピュータ、日経メディカルなど30を超える技術系の専門誌を発行。
日経ビジネス |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊ダイヤモンド 2016年 11/19 号 [雑誌] (最強の高校 中高一貫VS地方名門) 丸善・ジュンク堂書店営業本部 宮野 源太郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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1章 すべてが変わる | p.7 | 19分 | |
2章 交通が変わる | p.35 | 38分 | |
3章 住まいが変わる | p.91 | 23分 | |
4章 医療が変わる | p.125 | 23分 | |
5章 産業が変わる | p.159 | 27分 | |
6章 危険から守る | p.199 | 34分 | |
7章 もっと速く、もっと便利に | p.249 | 39分 | |
8章 今なお残る課題を見極める | p.307 | 17分 |