「マインドフルネス」の先駆者の一人であり、Googleで瞑想プログラムを開発した著者が、マインドフルネスの実践から幸福度を高める方法を紹介している一冊。
■瞑想で幸福度を高める
多くの研究が示すのは、人は幸運にも不運にも順応する力がとても高いということだ。しかも1人1人の中で幸福感のレベルはあまり変化がなくて、大きな不運や幸運に遭遇しても、結局はいつものレベルの幸福感に落ち着いていくと考えられている。
双子を対象にした研究では、幸福感の約半分は遺伝的要素に関係していると報告されている。社会経済的地位、教育、家族の収入、既婚未婚、信仰心など、遺伝的要素以外の要因が生み出す幸福感の違いはせいぜい3%しかなかった。つまり、人は主に遺伝子によって幸せの設定値を決められた状態でこの世に生まれる。
ではどうすればいいか。私達は、陽気さや落ち着きといった心の資質も、身体的資質と同じようにトレーニングによって高めることができる。オンデマンドでJOYにアクセスする能力といったメンタル・スキルを育むことができ、そのおかげで人生のあらゆる面を改善することができる。そのメンタル・トレーニングが瞑想である。
JOYにアクセスできるようになるためには、心を鍛える必要がある。それが幸せの設定値を上げる秘訣でもある。そのために必要なことは3つ。
①楽に構えてJOYにアクセスする
②JOYに心を傾ける
③心を高める
著者 チャディー・メン・タン
Search Inside Yourself Leadership Institute(SIYLI)会長 元Googleフェロー、自己開発責任者 Googleにおいてエンジニアとして成功した後、マインドフルネスをベースにした情動的知能を高める画期的な研修プログラム、Search Inside Yoursel(SIY)を開発。 Google社内で大人気となり他の企業・組織にも導入され、ニューヨーク・タイムズ紙でも特集された。その内容を伝えた書籍は米国でベストセラーとなり、世界26カ国で翻訳・出版され、ビジネスリーダー、政治家、宗教家まで幅広い層に支持されている。 Googleで「陽気な善人」という独自の肩書をもって同社の人材育成に大きく貢献した後、2015年に退社しSIYLIを創設、SIYの普及に努めている。 熱心な瞑想者として世界の平和、自由、啓発、そして幸福に寄与したいと邁進し、ノーベル平和賞に7度ノミネートされたOne BillionActs of Peaceの共同議長も務める。
帯 アメリカ大統領 ジミー・カーター |
帯2 マインドフルネス・ストレス低減法創始者 ジョン・カバット・ジン |
帯3 ハフィントン・ポスト創設者 アリアナ・ハフィントン |
帯4 発明家 レイ・カーツワイル |
帯5 カルマパ17世 ウゲン・ティンレー・ドルジェ |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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イントロダクション どうやって僕はJOYから楽しみと恩恵を得たのか | p.11 | 17分 | |
第一章 JOYがあなたの一部になる | p.36 | 26分 | |
第二章 ひと呼吸だけなんて、冗談でしょう? | p.74 | 20分 | |
第三章 ひと呼吸から一グーゴル(一〇の一〇〇乗)へ | p.104 | 19分 | |
第四章 あれ、自分って幸せ? | p.132 | 27分 | |
第五章 数秒で心を高める | p.172 | 29分 | |
第六章 クソまみれの幸福 | p.215 | 29分 | |
第七章 偉大な心はセックスよりすばらしい | p.258 | 24分 | |
エピローグ 立ちどまらない、あがかない | p.293 | 4分 |
「今この瞬間」の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れること。 瞑想をベースとした、エ…
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