フリーランスのライターとして独立するには何が必要か。お金もコネも実績もない状態から、ライターとして独立するために必要なことが紹介されている一冊。
■ライターという仕事
ライターにはたくさんの付帯業務がある。売り込み、企画作り、打ち合わせ、取材先のアポ取り、取材現場の仕切り、カメラマンへの撮影指示、原稿書き、校正校閲、取材先への原稿確認、修正対応、請求書作成など。文章を書く作業はごく一部で、あらゆることを1人でこなすのがフリーライターである。
文章が上手くないとライターになれない、と思われがちだが、文章力と同じくらい大事な要素はたくさんある。たくさんの業務を任されるし、取材交渉やインタビュー、原稿確認のやり取りも行うので、コミュニケーション力は必須である。
ライターとして活動していくなら、文章力も必要となるが、最初から上手くなくても構わない。訓練次第で間違いなく、プロとしての一定水準まで磨ける。
無名のライターにとって、自分をPRすることは大事だ。まずは自分の存在を知ってもらわないと、スタートラインにすら立てない。つまり、営業活動である。売り込みをしたり、交流会など人が集まる場所に顔を出したりと、多くの人と接点を持つことも大事だが、最も重要なのは口コミである。編集者は常に良いライターを探している。そして、編集者同士は横のつながりを持っていることが多い。「あのライターさん、良いよ」という評価がもらえれば、すぐに仕事に繋がることもしばしばだ。そのために必要なのは、信頼されるような仕事をし続けることである。一般常識を持ち、礼儀正しく、常に一定以上の質の原稿を書き、「この人に任せれば安心」と思ってもらえることが大事である。
著者 肥沼 和之
ジャーナリスト、ライター 小説家を目指し、会社勤めをしながら執筆・投稿を続ける。27歳で小説家を断念するも、文章を書く仕事に就きたいという思いから、求人系広告代理店に転職し、転職サイトの求人原稿制作に従事する。 2009年、フリーランスに転向。ビジネス系、人材・求人系の記事を執筆するほか、ノンフィクション分野も手掛ける。コエヌマカズユキ名義でも活動中。東京・新宿ゴールデン街のプチ文壇バー「月に吠える」のマスターという顔ももつ。
帯 ビズリーチ代表取締役 南 壮一郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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プロローグ | p.1 | 2分 | |
第1章 ライターが活躍できる場はこんなにある | p.13 | 12分 | |
第2章 コネも実績も無いなら作ればいい | p.37 | 13分 | |
第3章 日本一敷居の低い〝売り込み〟のやり方 | p.65 | 12分 | |
第4章 スクールだけじゃない、ライターの学び場 | p.89 | 11分 | |
第5章 文章が上手くなるたった一つの方法 | p.111 | 11分 | |
第6章 成功率9割超えの取材交渉術とインタビューの極意 | p.133 | 10分 | |
第7章 編集者から引っ張りだこになる企画の作り方 | p.153 | 10分 | |
第8章 ライターで食うには泥臭い精神論も必要だ | p.173 | 8分 | |
エピローグ | p.189 | 1分 |
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