フリーライターの厳しさ
会社に守られていないフリーライターは、自分からガンガン行動し、提案していかないといけない。大事なのは常識やマナー、礼儀であるが、同じくらい主体性や積極性、企画力や提案力も必要となる。特に駆け出しの頃は、あなたというライターの存在を編集者は知らない。待っているだけでは仕事依頼が来ないので、積極的にPRをしないといけない。
フリーライターのメリットは、仕事を自分で選ぶことができること。一方でデメリットは、仕事や収入が不安定なこと。忙しい時期は毎日締め切りに追われていても、閑散期には全く仕事がないということも珍しくない。良い反面、少なからずリスクもあるので、フリーに転身することは決して推奨しない。
コネも実績も作ればいい
素性の知れない人間がいきなり「ライターです」とやって来ても、すぐに仕事を任せようとは思わないだろう。実績を作るにはまずどこかで書かないといけない。けれどそれには実績がないといけない。
誰でもすぐブログを立ち上げられる時代、良い記事を書いたとしても、ライターの仕事に繋がるかわからない。しかし、手を抜いて書いた文章など実績にならない。自分の行動がいつか報われると信じ、本業と同じ熱量を注いで、継続して書き続けること。そうして自分で実績を作る。
若手ライターが実績を積むための手段はたくさんある。サークルでも市民団体でも何でもいい、経験や実績を積めそうなところがあれば、積極的に参加してみること。ボランティアでも、経験や実績になるし、たくさんの人と出会うことができる。そこで「ライターです」とPRしておけば、何かあった時に声がかかることもあるだろう。
インターネットの普及に伴い、素人からライターになるためのハードルは確実に下がっている。「ライター 募集」と検索すると数え切れないほどの件数がヒットする。書かせてもらえる場所を見つけるという意味では、確実に間口が広がっている。また「東京ライターズバンク」というライター向けの情報サイトなど、ライター募集情報を発信しているSNSやWebサイトはある。
企画力こそライターの生命線
常に企画書を持ち歩くこと。編集者は常に斬新な企画を求めているため、会った時にすぐに提示できるようにしておくこと。編集者の立場から考えると、依頼した仕事をこなしてくれるライターも確かに貴重だが、企画も出してくれるライターはなおありがたい存在だろう。企画力こそライターの生命線である。
企画はつながりのない出版社に送っても門前払いになることがほとんど。なので、編集者の知り合いを作ってしまうのが一番早い。友人に編集者がいれば頼るべきだし、知り合いに紹介してもらうのもいい。