米国で最も幸せな職場と言われるメンロー・イノベーションズ社のマネジメント手法を事例に、顧客や職場に喜びをもたらす方法を紹介している一冊。
■仕事の中心には「喜び」がある
「喜び」こそが、メンロー・イノベーションズの存在理由になっている。僕たちが何をするか、なぜそうするのか、喜びが規定する。チーム全員が一人残らず共有している唯一の信条だ。
喜びとビジネスの成功が一緒に語られることはあまりない。喜び溢れる文化は人を呼ぶ。顧客も、地元のコミュニティやマスコミなどもそうだ。やり方やアイデアを人に伝えられるという点が、メンローの成功の土台の1つとなっている。喜びに満ちたチームの方が良い成果を出す。それに喜びは内部だけに閉じない。狙いはここでの仕事が世界に出て行き、広く普及し、期待通りの人々が喜んで使ってくれるところにある。喜びに満ちた会社が大事に考えるのは、自分たちがいかに世界を変えるかだ。外部にそうした喜びをもたらし続けられるのは、内部にも喜びがあってこそだ。
ビジネスで喜びを追求するのは、名声や利益の追求とは異なる。人間とはより高みを目指すものだ。チームは自分たちを超えるゴールを目指して働きたいと願う。世界に対して、価値があって長く残る仕事をしたい。栄光のためではなく、喜びをもたらしたり、苦痛を終わらせたりするためだ。
人を集めてチームを作り、新しく魅力的なものを作り出すのであれば、喜びの定義は簡単だ。
ちゃんと日の目を見られて、楽しんで使ってもらえて、意図した人々に広く普及するものをデザインし、作り上げること。それが喜びである。
喜びを感じられるのは、プロダクトやサービスを世に送り出し、楽しんでもらえた時だ。
喜び溢れる文化は人を呼ぶ。顧客も、地元のコミュニティやマスコミなどもそうだ。やり方やアイデアを人に伝えられるという点が、メンローの成功の土台の1つとなっている。
著者 リチャード・シェリダン
メンロー・イノベーション CEO兼共同創業者 米国のソフトウェア開発会社メンロー社は、職場の柔軟性におけるビジネス・エクセレンス部門にて、アルフレッド・P・スローン賞を7年連続で獲得。また、Inc.誌による「独創的な小さな会社25」や、WorldBlu主催の「世界で最も民主的な職場リスト」に選出されるなど、多くの国際的な賞を受賞している。 メルセデス・ベンツ、ナイキ、3Mなど大企業のビジネス会議にも頻繁に招聘され、講演している。
帯 日本交通会長 川鍋 一朗 |
帯2 ソラコム 代表取締役社長 玉川 憲 |
日経トップリーダー |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
イントロダクション | p.1 | 11分 | |
1章 僕が喜び(Joy)にたどり着くまで | p.17 | 19分 | |
2章 スペースとノイズ | p.45 | 10分 | |
3章 自由に学ぶ | p.59 | 14分 | |
4章 会話・儀式・道具 | p.79 | 22分 | |
5章 インタビュー・採用・立ち上げ | p.111 | 17分 | |
6章 観察のもつ力 | p.135 | 14分 | |
7章 恐怖と戦い、変化を抱擁する | p.155 | 17分 | |
8章 ボスではなくリーダーを育てる | p.179 | 10分 | |
9章 カオスを終わらせ、曖昧さをなくす | p.193 | 10分 | |
10章 厳密、規律、品質 | p.207 | 8分 | |
11章 持続可能性と柔軟性 | p.219 | 15分 | |
12章 スケーラビリティ | p.241 | 10分 | |
13章 説明責任と結果 | p.255 | 14分 | |
14章 アライメントー向きを揃える | p.275 | 8分 | |
15章 問題 | p.287 | 7分 | |
16章 まとめ――喜びのなかへ | p.297 | 10分 | |
エピローグ――ひらめき | p.311 | 3分 |
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