商品やサービスを成功に導くためには優れた物語が必要である。どのようにすれば、人の心をひきつける物語を作ることができるのか、その方法を解説している一冊。
■人の心をつかむにはストーリーが必要
テレビ番組に映画、ウェブサイト、どんなものでも、ストーリーがなければプロダクトを見てもらうのは困難である。ストーリーの基本構造がないと、人間はなかなか出来事を理解できない。人間が何かを認識するには、ストーリーという枠組みが必要である。エンゲージメントを獲得したいなら、プロダクトの土台にはストーリーがなくてはならない。
ストーリーは、基本的には計画的に意図的にマッピングするものである。ストーリーマッピングとは、ユーザーに味わって欲しいプロダクトの利用体験を、プロットポイントごとに配置していくことである。
■ストーリーマッピングの大原則
①メインキャラクターにはその物語を体験する顧客を置く
②キャラクターの目的達成を助けるように物語を作る
③目的は変わる。核となる目的がわかるまで「なぜ?」を繰り返す
④ストーリーの目的は測定できるものにする
⑤ストーリーには衝突を入れる
⑥反対方向の力をぶつけて、掛け合わせる
⑦複雑になった時には物語を1本線として見直す
⑧「ドカン」と来る瞬間を作り出す
著者 ドナ・リシャウ
コンサルタント ドキュメンタリーの映画監督として、ストーリーテリングとストーリー作成の技術を磨いた後、デジタルプロダクトのストラテジストとしてニューヨークとロンドンで数多くの新興名門企業のプロジェクトに携わり、ストーリーテリングや顧客エンゲージメント戦略の専門家として、アメリカやカナダ、欧州各地のデザイン・テクノロジー関連の会議で講演を行っている。
帯 ギルドワークス 代表 市谷 聡啓 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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イントロダクション | p.15 | 4分 | |
第1章|ストーリーマッピング | p.19 | 6分 | |
第2章|ストーリーの仕組み | p.25 | 17分 | |
第3章|コンセプトストーリー:第一印象づくりのために | p.41 | 27分 | |
第4章|オリジンストーリー:ユーザーになってもらうために | p.67 | 29分 | |
第5章|ユーセージストーリー:価値を体験してもらうために | p.95 | 42分 | |
第6章|ストーリーの発見とマッピング | p.135 | 17分 | |
第7章|ストーリーの活用法 | p.151 | 21分 | |
第8章|ストーリーマッピングの大原則 | p.171 | 9分 |