初めてやる仕事をまかされ、不安やプレッシャーで押し潰されそうになっているビジネスパーソンに向けて書かれた、ブレない自分を作るための解説書。上司も会社も正解を持っていない時代にいかに考えるべきかについて書かれています。


■誰かに正解を求めるのではなく、自ら正解せよ
会社も上司も明快な答えを持たない中で、様々な仕事を任せられ結果を求められる管理職の人たちにかかる不安やプレッシャーは、これまでになく大きなものとなっている。そこで必要とされるのが、誰かに正解を求めるのではなく、自ら正解にしていく力である。

「上司は答えを持つべきだ」「どこかの本に答えがあるはずだ」という、自分の外に答えと責任を求める考え方では、自律的に一歩を踏み出すことはできない。答えのないところでただ右往左往し、不安やプレッシャーによるストレスに苛まれるのか、それとも自分で判断し行動しながら、結果として周りを納得させてしまう、つまり自分で正解にしてしまうのか。

正解にしていくためには自分で判断し考え行動しなければならない。そのためには正しい知見と自分なりの価値基準、マインドセットが必要になる。

正解のないところで自ら正解を見つけるには、周囲の環境に振り回されずブレないで仕事を続ける力が必要になる。混沌として、正解が見つけにくい時代に、ブレない自分を作り上げるには基礎的な知識と教養、論理性を身に付けることが不可欠である。その力をつけてくれるのが、他でもない読書である。

著者 渡邊 明督

JTBベネフィット、セミナー・講演チーフプロデューサー 大学卒業後、JTBに入社。海外旅行の法人営業部門を経て、2011年よりJTBベネフィットに出向し、セミナー・講演会、イベントの専門部署を立ち上げる。3年間で延べ900本、約5万人の働く人たちにセミナー・講演会、イベントを実施。福利厚生の新しい価値づくりのため「従業員の成長支援」に取り組む。