ミシュランで星つきのお店となったシェフたち20人が語る仕事論。いかにして、美味しい料理は生み出されるのか、いかにしてお客を喜ばせるのか、という真髄が書かれています。
■「常識」はクリエイティビティの邪魔になる 〜梁山泊〜
卸売業者や生産者との付き合いを大切にしてきたのは、それが手っ取り早いと思ったから。専門的な料理屋や学校で教わる知識は、常識ではあるが実はクリエイティビティの邪魔になる。
オリジナリティを出すというのは難しいことだが、スタッフがそういった定型のない料理をつくる料理人になるために一番大切なのは、自分自身がクリエイティビティを発揮し続けること。口で理屈を言うだけじゃ誰も動かない。自分が現場へ行って見本になって、死に物狂いで朝まで勉強している姿を見せないとダメ。技術なんて、そんなのは汚いかキレイかだけ。大切なのは、自分で自分を鼓舞できる仕組みを持てるかどうか。現場で繰り返し体験することによって自分の中が少しずつ開拓されて、内から湧き出てくる回路が生まれてくるんじゃないか。
奇抜な技術を使うことや、逆に伝統に縛られるということが大事なのではない。自分がつくったそこにあるものが、何をメッセージとして伝えているか、それこそが問われる。
フード産業特化の人材サービスを中心に食領域での事業開発を行っている企業。
帯 ライブドア元代表取締役 堀江 貴文 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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カンテサンス 岸田周三 常に「一歩先の理想」を求めて | p.15 | 10分 | |
梁山泊 橋本憲一 「常識」はクリエイティビティの邪魔になる | p.31 | 10分 | |
レストランHAJIME 米田肇 ガストロノミーのAppleやGoogleを目指して | p.47 | 11分 | |
神楽坂 石かわ 石川秀樹 離職率の低さが3店舗すべて星付きにつながった | p.65 | 10分 | |
祇園さゝ木 佐々木浩 可能性は、自分次第でどこまでも広がる | p.81 | 9分 | |
日本料理 柏屋 松尾英明 正解のない道でベストを探し続ける | p.95 | 9分 | |
あやむ屋 永沼巧 チェックポイントが多いほど、クオリティを保てる | p.109 | 6分 | |
麻布かどわき 門脇俊哉 料理人とは2時間で人を幸せにできる最高の仕事 | p.119 | 9分 | |
KEISUKE MATSUSHIMA 松嶋啓介 競争ではなくモノポリーを目指したい | p.133 | 6分 | |
老松喜多川 喜多川達 運も縁も、自分の行動次第でつかむことはできる | p.143 | 9分 | |
韓国料理ほうば 新井正彦 さまざまな経験を融合するから「新しいもの」ができる | p.157 | 7分 | |
まき村 牧村彰夫 究極のスタイルを妥協せずにやりきる | p.169 | 9分 | |
ながほり 中村重男 感性を錆びつかせないために動き続ける | p.183 | 6分 | |
リュミエール 唐渡泰 毎日のトレーニングの先に「未来」がある | p.193 | 6分 | |
とよなか桜会 満田健児 疑うところから始めよう | p.203 | 7分 | |
寿し処 黒杉 黒杉章宏 変えることを恐れないから古くならない | p.215 | 9分 | |
龍吟 山本征治 媚びずに、最高のものをつくり続ける | p.229 | 7分 | |
玄斎 上野直哉 「知りたい」という欲求の積み重ねで、どこまでも成長していく | p.241 | 6分 | |
西麻布 き久ち 菊池隆 不安を自信に変えていく集中力 | p.251 | 7分 | |
てんぷら近藤 近藤文夫 イノベーションの種はどこにでもある | p.263 | 7分 |