フォロワーと対等な立場を心がけること
リーダーはフォロワーと対等な立場を心がけること。なぜなら、フォロワーは同じ目線でチームを盛り上げる仲間。リーダーであるのか、フォロワーであるのかは、役割の違いだからである。そのことを自覚し、フォロワーにもしっかり説明して、協力をお願いすること。リーダーの仕事は、フォロワーに助けてもらって初めて成り立つものである。
フォロワーに当事者意識を持たせること
リーダーは、リーダーシップを一緒に取れるメンバーをフォロワーに選び、フォロワーと密にコミュニケーションを取ることが重要である。フォロワーとのコミュニケーション不足が、チーム崩壊の大きな原因になるからである。フォロワーには「自分がリーダー」だと思わせるコミュニケーションを取るべきである。フォロワーに当事者意識を持たせ、自らの力でメンバーを奮い立たせるのが、自分の仕事だと思ってもらうのである。具体的には、フォロワーにチームとしての目標を立ててもらうことが有効である。
すべてを1人でやろうとしない、細かく管理もしないこと
リーダーはリーダにしかできない仕事をこなして、あとはフォロワーに任せておく方が、チーム全体の底上げになる。フォロワーにやってもらえそうなことは、どんどんと権限移譲していく方がいい。
リーダーがすべてをコントロールしている限り、メンバーは管理された範囲でしか結果を出せない。メンバーが自主的に行動しても、リーダーに否定されたらやり直しになるため、受け身になってしまう。リーダーは「管理する」前にまず「観察する」こと。様々な方法で自分自身の考え、行動を俯瞰的、客観的に見直すこと。
衝突を恐れないこと
良いチームには、全員が共有している「目的地」がある。その目的地に向かうために、それぞれがぶつかり合いながら、良いチームをつくっていくのが理想である。しかし、衝突を恐れて「仲良しグループ」をつくってしまうリーダーがいる。こうしたリーダーの下で活動するチームは、えてして目的が曖昧で「目的地」にたどり着くことは難しい。
こうした事態を避けるためには、適度な「緊張感」をつくること。チーム全体の目的地を示した上で、メンバーに「◯◯のような役割を担って欲しい」と期待をかける。
「Why」を語ること
フォロワーからの信頼を得るために、リーダーが最初にやるべきは「Whyを語ること」である。「なぜやるのか」「何のためにやるのか」といった目的と意義をフォロワーたちに示す。この時、リーダーはできるだけ具体的に、同じ景色が見えるように話せば、そのビジョンに惹かれてメンバーは集まってくる。