「トニーローマ」「ハードロックカフェ」「カプリチョーザ」など長く継続するレストランブランドを展開するWDIグループの経営が語られている一冊。外食ブランドを立ち上げるためのポイントが紹介されています。
■外食チェーンの先駆けWDI
WDIは外食事業に参入して2017年で45年。「ダイニングカルチャーで世界をつなぐ」という企業理念を掲げ、米国を中心とした海外で人気の高いブランドを発掘し日本に紹介してきた。外食事業の1号店は、意外にも「ケンタッキーフライドチキン」。フランチャイジーとして1972年に六本木店をオープンした。この六本木店は同ブランドの太平洋地域No.1の売上を誇る繁盛店に成長した。WDIが運営する店舗数も、10を超えるまでになった。
その後、1976年には六本木に会員制の高級レストラン「プレイボーイクラブ トーキョー」など、様々な人気店を手がけ続け、現在は「ハードロックカフェ」「トニーローマ」「ウルフギャング・ステーキハウス」など23ブランドのレストランを展開している。国内だけでなく、1980年には海外進出を果たし、10ヵ国で約200店舗のレストランを運営している。
本物志向、食文化感、ホスピタリティを軸に海外の様々なレストランを日本に展開してきたWDI。彼らは流行を追わず、たとえブームを作っても一過性のものに終わらせず食文化として定着させていくスタイルを貫いてきた。
すべての業態、すべてのポジショニングでマルチブランドを展開する当社がこれから目指すべきは、お客様のニッチな需要を創造すること。大手企業と個人店のちょうど真ん中くらいのポジションを狙う。大手にはなかなかできないこだわりや付加価値を付けることが重要だ。
著者 源川 暢子
ライター・エディター 同朋舎出版、旭屋出版を経て2000年よりフリーランスに。 会社時代はフランス料理百科事典の営業からスタートし、外食業界専門誌・ムックの取材、編集、執筆などを幅広く経験。 独立後は『専門料理』、『日経レストラン』、『サロン・デュ・ショコラ オフィシャル・ムック』などで記事を執筆するほか、料理書籍やWebサイト、企業向けPR誌の企画・編集・執筆にも携わる。
帯 タリーズコーヒージャパン創業者 松田 公太 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 2分 | |
PART 1 WDIを知っていますか? | p.12 | 7分 | |
PART 2 素晴らしきダイニングカルチャー | p.26 | 25分 | |
PART 3 舞台は世界にあり! | p.74 | 35分 | |
WDIファミリー座談会 WDIファミリーが語る「本音でWDI」 | p.114 | 14分 | |
PART 4 「NO! 」と言わない“人財共育" | p.142 | 20分 | |
PART 5 WDIはどこへ行く? | p.180 | 14分 | |
おわりに | p.208 | 2分 |