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2017/06/27更新

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

207分

2P

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データを分析する時に大切な考え方

データ分析から因果関係を読み解くための考え方と手法を紹介している一冊。ランダム化比較試験、RDデザイン、パネル・データ分析などのデータ分析手法が紹介されています。


■因果関係を立証するのが難しい理由
データ分析の究極の目的は「何か行うことが結果にどのような影響を及ぼしたか?」という因果関係の解明に行き着く場合が多い。しかし、因果関係を立証することは次の理由によって難しいものである。

①他の要因が影響していた可能性がある
データ分析者は、XがYに影響したと主張するが、通常、世の中は実験室のように単純ではない。Xを発生させたと同時期に、色々なことが起こり得る。

②逆の因果関係だった可能性もある
実は「YがXに影響を与えたのではないか」という「逆の因果関係」の可能性を否定できないこともある。

超短要約

因果関係を正しく分析するのは難しい。

著者 伊藤 公一朗

1982年生まれ。シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール助教授 スタンフォード大学経済政策研究所研究員、ボストン大学ビジネススクール助教授を経て、2015年より現職。 専門は環境エネルギー経済学、産業組織論、応用計量経済学。 全米経済研究所(NBER)研究員、経済産業研究所(RIETI)研究員を兼任、シカゴ大学では、環境政策・エネルギー政策の実証研究を行う傍ら、データ分析の理論と応用について大学院生向けの講義を行う。

この本を推薦しているメディア・人物

エコノミスト 2017年 6/20 号 [雑誌] エコノミスト 2017年 6/20 号 [雑誌]
東京大学大学院教授 柳川 範之

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 9分
第1章 なぜデータから因果関係を導くのは難しいのか p.27 15分
第2章 現実の世界で「実際に実験をしてしまう」―ランダム化比較試験(RCT) p.53 36分
第3章 「境界線」を賢く使うRDデザイン p.115 20分
第4章 「階段状の変化」を賢く使う集積分析 p.149 16分
第5章 「複数期間のデータ」を生かすパネル・データ分析 p.177 14分
第6章 実践編:データ分析をビジネスや政策形成に生かすためには? p.201 22分
第7章 上級編:データ分析の不完全性や限界を知る p.239 14分
第8章 さらに学びたい方のために:参考図書の紹介 p.263 5分
あとがき p.271 2分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法 「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法
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