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2017/07/10更新

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

61分

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心理学的に正しい目標達成の方法

コロンビア大学でモチベーション理論を教える社会心理学者が、多くの心理学者たちの数々の実験と、著者自身の研究成果によって証明済みの「心理学的に正しい目標達成の方法」を紹介している一冊。


■やり抜く人の9つの習慣
①目標に具体性を与える
目標は具体的にすること。例えば「やせたい」と思うのならば、目標は「やせる」ではなく「5kgやせる」とするべきである。「自分が望んでいるものは何か」をはっきりとわかっている人は、そこに到達するまでやり抜くことができる。具体的な目標を決めたら、そのために必要な行動は何かを具体的にすることも大切である。「いつまでに、何をするのか」を決める。まずは、具体的かつ詳細に、自分が達成したいことを考え抜くことが大事である。

②目標達成への行動計画をつくる
目標達成のためにやるべき行動を着実に実行するためには「いつ何をやるか」をあらかじめ予定に入れておくべきである。何をするべきかが明確であれば、脳はそれをする機会を逃さず、行動に移すことができる。
やるべきことが多すぎて、何から手をつければいいかわからない時には「if-thenプランニング」という方法を使う。事前に「いつ」「何を」やるかを、はっきりと決めておくことで、実行できる確率は2〜3倍も高くなる。

超短要約

目標を達成できる人には、9つの共通する習慣がある。

①明確な目標を持っている。
②if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
③現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近くために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
④成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力を怠らない。
⑤最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
⑥どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
⑦意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力も使いすぎれば消耗することを知っている。
⑧誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
⑨「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。

著者 ハイディ・グラント・ハルバーソン

コロンビア大学ビジネススクール モチベーションサイエンスセンター 副所長 アメリカ心理学会他で幅広く活動する、モチベーションと目標達成の分野の第一人者。目標達成能力、自己管理能力、幸福感を高めるための最適なアプローチを研究している。 「ハーバード・ビジネス・レビュー」「フォーブス」などに論説を寄稿。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 2分
第1章 目標に具体性を与える p.10 5分
第2章 目標達成への行動計画をつくる p.22 4分
第3章 目標までの距離を意識する p.33 4分
第4章 現実的楽観主義者になる p.44 5分
第5章 「成長すること」に集中する p.56 6分
第6章 「やり抜く力」を持つ p.70 7分
第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える p.86 5分
第8章 自分を追い込まない p.98 3分
第9章 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する p.106 3分
おわりに p.114 2分

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