「自分の好きなことを見つけて、それに合った仕事を探しなさい」というアドバイスは間違っている。自分が世の中に与えられる価値を磨くことが大切であると説くキャリア論。
■「やりたいこと」という幻想は危険である
好きな仕事をするには「やりたいことを追い求めよ」は、必ずしも有益なアドバイスではない。自分が何を心から好きになるかなど、前もってわかるものではない。
「好きを仕事に」という幻想のせいで、人々は魔法のように自分にぴったり合った仕事が、どこかで自分を待っているのだと思うようになり、それが見つかったとなると、たちまち「これがまさに本当にやりたかった仕事なのだ」と納得してしまう。問題は、当然の結果として、それが叶わなかった時には、厄介な状況に陥ることにある。転職を繰り返したり、深刻な自己不信に陥ったりするようになる。
自分の仕事が心から好きだという人々について研究すると、大半の人は、前もってあるはずの「やりたいこと」をまず突き止めてそれを追い求める、といったものより複雑だ。
やりたいことは、めったに見つからない。自分にふさわしい仕事を見つけるより、その仕事にふさわしい働き方をすることが重要である。
著者 カル・ニューポート
1982年生まれ。ジョージタウン大学 コンピュータ・サイエンス 准教授 教鞭をとる傍ら、ブログ「Study Hacks」で学業や仕事をうまくこなして、充実した人生を送るためのアドバイスも行っている。 著書に「How to Win at College」をはじめとする学生向けのハウツー本シリーズがあり、これまでに売上12万部を超える。 Harvard, Princeton, MIT, Dartmouth, Dukeといった名門大学に招待されて講演を行っている。
帯 ディリーゴ 代表取締役 廣津留 真理 |
帯2 WIRED誌創刊編集長 ケヴィン・ケリー |
帯3 作家 ダニエル・ピンク |
帯4 作家 セス・ゴーディン |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序 章 好きなことは仕事にできるか?――探求のはじまり | p.1 | 4分 | |
第1章 スティーブ・ジョブズの言葉は誤解されている | p.8 | 7分 | |
第2章 「やりたいこと」など、めったに見つからない | p.19 | 8分 | |
第3章 「やりたいこと」という幻想は危険である | p.31 | 5分 | |
第4章 「職人マインド」の人たちが教えてくれたこと | p.40 | 12分 | |
第5章 「キャリア資本」を手に入れよう | p.58 | 14分 | |
第6章 キャリア資本家たちの成功プロセス | p.79 | 12分 | |
第7章 あなたの毎日に「意図的な練習」を組み込む | p.98 | 17分 | |
第8章 その仕事が「やりたいこと」になった理由 | p.126 | 7分 | |
第9章 「自由に働く」にだまされるな | p.137 | 5分 | |
第10 章 できる社員がはまる落とし穴 | p.145 | 8分 | |
第11章 人が喜んでお金を払うことをしなさい | p.158 | 7分 | |
第12 章 仕事のエネルギーになるもの | p.170 | 6分 | |
第13 章 ミッションを見つけるためには? | p.179 | 10分 | |
第14 章 「小さな賭け」でミッションを実現する | p.194 | 10分 | |
第15 章 ミッションにはマーケティングが必要 | p.210 | 10分 | |
終 章 4つのルールを適用した私の就活 | p.225 | 25分 |
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