銀行の様々な業務にAIが導入されている。現在、AIの活用が進んでいる業務を紹介しながら、今後、銀行員はITリテラシーを身につけなければ生き残れないと説く一冊。
■銀行業務はAIに切り替わる
ゴールドマン・サックスでは、2000年には600人いたトレーダーが次々にAIへと置き換えられ、2016年現在で残っている人間のトレーダーは2人となった。
こうしたAI実用化は、海外の特別な事例ではなく、日本の銀行でも急速に進んでいる。2015年にIBMのワトソンがみずほ銀行に導入されたのを皮切りに、2016年には大手を中心に銀行各社が本格的にAIの導入を開始した。わずか3年という短期間だけでも、AIに切り替わった銀行業務は増加しており、今後もこの傾向は続くと予想される。
AIの導入がもはや不可避となった今、AI時代に銀行員が生き残るためにはITリテラシーを身につけ、AIに使われるのではなくAIを使いこなす銀行員になることが必須である。
著者 長谷川 貴博
オメガ・パートナーズ 代表取締役社長 大学院修了後、富士通に入社。金融システム・エンジニアとして、銀行勘定系システム開発プロジェクト、および証券取引システム開発プロジェクトに参画。 その後、みずほフィナンシャルグループのクオンツ・アナリストに転身し、デリバティブ・ビジネスやリスク管理業務に従事。Sound-Fの金融工学部門のマネージャーを経て2015年から現職。 近年では高度市場系金融システム開発プロジェクトへの参画や、金融業務向け人工知能開発、ブロックチェーンを活用したインフラ構築ビジネスに従事している。
帯 ライブドア元代表取締役 堀江 貴文 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 2分 | |
第1章 世界の銀行員たちが震撼。AIの導入で一大リストラが始まった | p.17 | 10分 | |
第2章 リテールサービスから機関投資家向けサービスまで次々とAIに切り替わっていく銀行業務 | p.39 | 38分 | |
第3章 店舗に人間は2人で十分―無人化する2030年の銀行 | p.125 | 11分 | |
第4章 求められる能力が変わる―AI時代に生き残る銀行員とは | p.149 | 18分 | |
おわりに | p.190 | 2分 |