Googleで人材育成や組織開発に携わってきた著者が、これからの時代に活躍する人の条件、成功の定義を語っている一冊。従来の固定化されたキャリアではなく、新しい価値を生み出す人として、いかに自分を成長させていけばいいのかが紹介されています。
■オールドエリートからニューエリートの時代へ
従来型のオールドエリートは、固定化された「地位」みたいなものだった。有名大学を卒業したら、学歴エリートとして「〇〇大学卒」という肩書きのもとに生き続ける。一部上場の大手企業に就職すれば、エリート社員として居続けられる、という具合である。これは裏を返せば、オールドエリートには成長の余地はないということ。
これからの時代をリードする人には、もっと違う定義づけができるはずである。重要なのは「今どこにいるか」という地位よりも、元いた場所と今いる場所に差があるということ。つまり、成功の定義は「持続的に成長していること」である。例えば、会社員だった人が努力の末に起業の夢を実現したら、それがどれだけ些細なものであっても、見上げるような成功である。こうした人を、ニューエリートと定義する。
すでに資本主義社会は終焉を迎え、ポスト資本主義社会が到来しつつある。これからの時代をリードする人は、ポスト資本主義の世界の仕組みを作る人たちである。
既存のルートにしか生きる道はない。その思い込みこそが自分の可能性を閉ざす。これからの時代をリードする人は、自分の力で道を切り開いていく。
プロノイアCEO ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした後、2000年に来日。2002年よりベルリッツにてグローバルビジネスソリューション部門アジアパシフィック責任者を経て、2006年よりモルガン・スタンレーにてラーニング&ディベロップメントヴァイスプレジデント、2011年よりグーグルにて、アジアパシフィックでのピープルディベロップメント、さらに2014年からは、グローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。 2015年に独立し現職。企業がイノベ ーションを起こすための組織文化の変革コンサルティングを行い、その 知見・メソッドをモティファイにてテクノロジー化。2社の経営を通じ、変革コンサルティングをAIに置き換える挑戦する。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
帯 Mistletoe 代表取締役 孫 泰蔵 |
週刊ダイヤモンド 2018年 4/7 号 [雑誌] (1億総転落 新・階級社会) 紀伊國屋書店和書販売促進部課長代理 池松 美智子 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 8分 | |
第1章 2020年代の「成功者」とは? | p.21 | 26分 | |
第2章 つねに学び、自分をアップデートする | p.69 | 28分 | |
第3章 決断は直感で。早く動いて結果を出す | p.121 | 26分 | |
第4章 会議・チーム作りはアウトプットから逆算する | p.169 | 28分 | |
第5章 スプリントのリズムで体調を管理する | p.221 | 17分 | |
第6章 人材をめいっぱい活かす企業のやり方 | p.253 | 21分 | |
あとがき 2050年の世界を創造しよう | p.291 | 3分 |
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