競争と協調をいかに使い分けるかが、組織において生き抜く鍵となる。
コロンビア大学ビジネススクール教授とペンシルべニア大学ウォートン校教授が、様々な事例を紹介しながら、行動心理学をもとにした交渉術、コミュニケーション術を解説しています。
■競争と協調を使い分ける
家庭や職場といった我々の日常の様々な場面で、協調と競争のどちらの態度をとるかという選択はつきものだ。どんな場面でも、いつどちらの態度をとるべきかを知ることが成功の鍵となる。
相手の意見に折れて協調するべきか、自分の主張を通して戦うべきかという問いかけは間違ったものであることが多い。重要な関係は、折れるものでも戦うものでもない。その両方を使い分けることこそが大切だ。
職場であれ家庭であれ、人は絶えず競争したり協調したりしており、しばしばその2つを同時に行なっている。協調性だけを重視することは、人が本来持っている競争心を無視することになる。また、競争心だけを重視することは、協調がもたらす社会的利益という大切な見識を無視することになる。極めて複雑な人間のやりとりを成功させるには、協調と競争の両方が必要になってくる。
帯 ペンシルバニア大学心理学部教授 アンジェラ・ダックワース |
帯2 作家 ダニエル・ピンク |
帯3 作家 ベン・メズリック |
帯4 カーネギーメロン大学 経済学 教授 リンダ・バブコック |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序章 | p.6 | 10分 | |
1章 「身近な人との比較」を前向きな力に変える | p.22 | 23分 | |
2章 トップに立ったら「権力を持った自分」を客観的に見る | p.58 | 21分 | |
3章 組織に序列があることのメリットとデメリットを知る | p.91 | 25分 | |
4章 男女平等が進むと組織は成功する | p.129 | 23分 | |
5章 30分でも信頼は手にいれられる | p.164 | 23分 | |
6章 嘘から身を守るのは「信頼、されど検証」 | p.199 | 25分 | |
7章 失敗したあとに復活できる人、できない人 | p.237 | 18分 | |
8章 取引を有利に進めるためには相手の立場を知る | p.265 | 19分 | |
9章 条件を提示するのは「さき」と「あと」、どちらがいいのか? | p.294 | 25分 | |
10章 交渉の最後に笑顔はいらない | p.332 | 8分 |
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