ハーバード大学の必読図書トップ10に選出されている、コミュニケーション術をテーマとした一冊。人の気持ちを動かし、望む結果を得るために必要なことが書かれています。
■人を動かすには論理だけでなく感情も必要
説得とは、単に相手の合意を得ることではなく、聞き手をこちらの思い通りに動かすことである。レトリックとは、聞き手に影響を与え、友好的な関係を築きながら雄弁に語り、ウィットの効いた答えを返したり、反駁の余地のない論理を展開したりする技術である。レトリックは、人を説得する上で役に立つ。
「同意」は聞き手の常識的な判断のことである。それはまさに共通の考えであり、選択を共に信じる気持ちのことである。そこに「誘惑」が入り込む余地がある。信じるには感情が必要なのだ。「誘惑」とは相手を「操る」ことであり、議論も時に人を操るためになされるが、私たちは「誘惑」するのを尻込みしてしまう。だが、この方法を使えば同意を得ることができる。論理だけでは人間を行動へと駆り立てることはできない。相手に行動したいと「望ませる」ことが必要なのだ。
効果的に相手を説得するには、聞き手が何を信じ、何を期待し、何に重きを置き、どんな感情を抱いているかを読み取る力が必要だ。
著者 ジェイ ハインリックス
作家 執筆者、編集者、会社役員、コンサルタントとして30年以上にわたり出版業界に携わってきた。講師として世界中を飛び回り、「伝える技術」を教えている。 ミドルベリー大学教授としてレトリックと演説の授業を担当。ワシントンD.C.で記者としてキャリアをスタートさせたのち、何誌かの雑誌のスーパーバイザーを務めた。 高等教育についての記事で、教育発展支援評議会(CASE)の金メダルを3度受賞。
帯2 タレント パックン |
帯 C Channel代表取締役 森川 亮 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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1章 伝える技術の達人になるために | p.18 | 11分 | |
2章 「議論」の目的を決める | p.32 | 14分 | |
3章 時制をコントロールする | p.51 | 14分 | |
4章 聞き手の心をほぐす | p.70 | 11分 | |
5章 聞き手に好感をもたせる | p.84 | 9分 | |
6章 聞き手に耳を傾けさせる | p.96 | 11分 | |
7章 聞き手の信頼を得る | p.111 | 6分 | |
8章 聞き手への思いやりを示す | p.119 | 8分 | |
9章 聞き手の感情を変える | p.130 | 18分 | |
10章 聞き手の怒りを和らげる | p.154 | 10分 | |
11章 有利な立場を築く | p.167 | 11分 | |
12章 論点をうまく定義する | p.182 | 18分 | |
13章 議論をコントロールする | p.206 | 16分 | |
14章 論理の誤りを見抜く | p.228 | 20分 | |
15章 議論を台無しにする反則を見極める | p.254 | 20分 | |
16章 相手を信用できるか見極める | p.281 | 13分 | |
17章 相手の能力を見極める | p.298 | 10分 | |
18章 いじめに対処する | p.311 | 11分 | |
19章 気の利いた受け答えをする | p.326 | 16分 | |
20章 現実を違った角度から見せる | p.348 | 10分 | |
21章 キーワードを使って集団をひとつにする | p.361 | 9分 | |
22章 あなたが選んだものに共感させる | p.373 | 10分 | |
23章 失敗をうまく挽回する | p.386 | 14分 | |
24章 好機を逃さない | p.405 | 11分 | |
25章 適切な手段で伝える | p.420 | 8分 | |
26章 説得力のある話をする | p.432 | 17分 | |
27章 聴衆の心をつかむ | p.455 | 14分 | |
28章 説得力のある文章を書く | p.474 | 18分 | |
29章 目的に合った技法を使う | p.498 | 16分 | |
30章 価値観で分断されている世界を生きるために | p.519 | 8分 |
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