豊富なリソースを追い求めることが、優れた成果をあげることにつながるとは限らない。手元のリソースの価値を見直し、最大限に活用することが、優れた成果を生むと説く一冊。
■ストレッチとは
個人も組織も「成果をあげるには資源(リソース)が必要」と考え、目の前にある豊かさを見逃している。本当は誰でも、手持ちのリソースで仕事や暮らしをもっと充実させることができる。
私たちの多くは、「リソース獲得の重要性を過大評価する一方、手持ちのリソースを活用する自分自身の能力を過小評価しすぎる」という問題を抱えている。
これを正すにはどうすればいいのか。人や組織が考えを改め、リソースを最大限活用して大きな成果をあげ、達成感を得るためには、「ストレッチ」のの極意を習得するのが近道だ。ストレッチとは、多くのリソースを望むのではなく、手持ちのリソースの可能性を受け入れ、それを行動の手がかりにする考え方であり、技能である。
ストレッチへの道のりは、まず考え方を変えることから始まる。まだ「豊富なリソース=優れた成果」という考えにとらわれているなら、それを捨て「リソースの優れた活用=優れた成果」という信念に置き換えること。
ストレッチマインドとは、手元のリソースの潜在的価値を知り、その育成・開発に労力を注ぐことに他ならない。
著者 スコット・ソネンシェイン
ライス大学教授 シリコンバレーのスタートアップ企業での勤務経験、AT&Tやマイクロソフトなどでの戦略コンサルタント経験等を経て、現在ライス大学教授(経営学担当)。 フォーチュン500企業の幹部、起業家、専門家などもサポートする。 その対象分野はテクノロジー、医療、小売、教育、銀行、製造、NPOなどじつに多岐にわたる。
帯 コンサルタント ジム・コリンズ |
帯2 ペンシルバニア大学ウォートン校教授 アダム・グラント |
帯3 スタンフォード大学教授 ロバート・サットン |
帯4 作家 ダニエル・ピンク |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネス |
週刊ダイヤモンド 2018年 7/21 号 [雑誌] (製薬 電機 IT… 医療産業エリート大争奪戦) 天狼院書店店主 三浦 崇典 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 私がストレッチに「開眼」するまで | p.8 | 3分 | |
1 ふたつのビール会社の物語──いまあるリソースの価値を知る | p.13 | 15分 | |
2 隣の芝生はなぜ青い?──リソースを追い求める「四つの要因」と「弊害」 | p.35 | 20分 | |
3 万物に美点あり──ストレッチの「四つの要素」と「メリット」 | p.64 | 21分 | |
4 いつでも「部外者の視点」を──見方を変えて秀でる方法 | p.95 | 21分 | |
5 台本がないほうがうまくいく!?──計画の前に行動せよ | p.126 | 20分 | |
6 「期待」が人を変えていく──ポジティブな予言の種をまこう | p.156 | 20分 | |
7 ミックスせよ!──思わぬ取り合わせの威力 | p.185 | 21分 | |
8 見当違いは「ケガ」の元──間違ったストレッチにご用心 | p.216 | 22分 | |
9 ストレッチ強化トレーニング──今日から試せる12の方法 | p.249 | 21分 | |
おわりに あなたがストレッチに「開眼」する日 | p.280 | 3分 |
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