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2018/06/12更新

読書の価値 (NHK出版新書 547)

  • 森博嗣
  • 発刊:2018年4月
  • 総ページ数:224P

149分

1P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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なぜ人は本を読むのか?

ベストセラー作家、森博嗣による読書論。
人はなぜ本を読むのか、本を読むことで何が得られるのか、といった読書とは何かを論じている一冊。


■速読は意味がない
文章を読んでも、本当の意味は理解できない。意味が理解できた時に、初めて文章が読めたことになる。しかし、多くの一般読者は、文章をそのまま鵜呑みにしていて、その意味を自分の頭の中で展開していない。展開していなければ、つまりちらりと見た程度の体験となる。いわば、新幹線の車窓からの風景のようなもので、もの凄いスピードで流れていく。その風景は、どれほど頭に入っているだろうか。本を速読することは、ただ文字をざっと目で追っただけの体験であり、本当に「読んだ」とはいえない。

近頃では「読みやすい」本が人気がある。簡易な文章で、物語は速く展開する。しかし、文章を読んで、それを自分のものとして「展開」する行為が、本来の読書体験だったはずである。文章を読んで「わかる」というのは、多少は労力がかかる作業なのである。

超短要約

結局、本というのは、人とほぼ同じだと言える。本に出会うことは、人に出会うことと限りなく近い。

著者 森博嗣

1957年生まれ。小説家、推理作家、工学博士。 国立大学の助教授として「粘塑性流体の数値解析手法」の研究を続ける傍ら、小説を執筆。1996年、『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞。 大学や研究所等が舞台となることが多く、作風も相まって理系ミステリィと評され、話題を呼んだ。広義の推理小説と呼ばれるジャンルを中心として執筆していたが、近年は、恋愛小説、絵本、詩集といった他分野にも進出している。

この本を推薦しているメディア・人物

週刊東洋経済 2018年5/26号 [雑誌] 週刊東洋経済 2018年5/26号 [雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがき p.9 9分
第1章 僕の読書生活 p.25 23分
第2章 自由な読書、本の選び方 p.69 23分
第3章 文字を読む生活 p.113 20分
第4章 インプットとアウトプット p.151 17分
第5章 読書の未来 p.183 19分
あとがき p.218 3分

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