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2018/07/04更新

のんびりなんて生きられない ベルト一筋70年、生涯現役オヤジの冒険人生

149分

2P

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貧しい戦後を生き抜いてきた創業物語

戦後、ベルト工場に丁稚奉公したところから70年。ベルト製造販売「丸正」創業者が、これまでの事業と人生の紆余曲折を語った一冊。


■ドジョウ獲りでビジネスを学ぶ
昭和10年、茨城県笠間市に5男坊とした誕生。実家は小作農を生業とした貧しい家だった。毎日の暮らしが大変で、生きるだけで精一杯だった。戦後、中学3年生になり、少しでもお金を稼いで、経済的に自立しようと思った。

色々試し失敗を繰り返す中で、ドジョウの商売を思いついた。ドジョウは労働力さえあれば、身近な場所で捕まえられてすぐ買い手がついた。当時はスーパーで肉や魚が豊富に手に入る時代ではないため、ドジョウは貴重なタンパク源だった。大量に捕獲したドジョウを田んぼに放して売るまでキープし、手桶に入れて家々を回ると次々に声がかかる。この時、人から喜んでもらってお金をもらうという商売の基本がわかった。

超短要約

20歳で創業した丸正は、ベルト・革小物専門の企画・製造販売企業として、業界大手と認知されるようになり、創業60余年となった。「人が喜んでくれるようないいベルトを作りたい」と、いい素材、いい情報を求めて東奔西走し、結果的に世界一周した。人生は冒険旅行。見たこともない風景が見たかったら、誰も行かないような場所へ足を踏み入れなければならない。

著者 小薬 正男

1935年生まれ。丸正 代表取締役 15歳で東京・浅草のベルト工場に丁稚奉公に入る。20歳のときに独立し、台東区日本堤にて創業。国内外のブランドとライセンス契約を結び、ベルトをはじめとした革小物を提供。現在もいいモノづくりのために国内外を飛びまわり、2019年でベルト一筋70年目を迎える。 プライベートではワインをこよなく愛し、フランス・フロンサックで「シャトーマルショー」を醸造。

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帯
ファッションデザイナー コシノ ヒロコ

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 2分
第1章 ガキ大将、ドジョウ捕りで商いに目覚める p.9 10分
第2章 浅草で丁稚奉公、ベルト道のはじまり p.29 10分
第3章 ワニをつかまえにアマゾンの奥地へ p.49 17分
第4章 ワシントン条約とワニ養殖失敗で大ピンチ p.83 14分
第5章 千住のユダヤ人、グローバル化の波に乗る p.111 10分
第6章 ヨーロッパ進出ならず、ワインに走る p.131 16分
第7章 中国という名の怪物 p.163 13分
第8章 集中治療室から生還 p.189 10分
第9章 のんびりなんて生きられない p.209 9分
あとがき p.227 2分

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