世界トップアスリートたちが実践するメンタルトレーニング方法を紹介している一冊。世界一のエアロバティック・パイロットが実践している事例などをもとに、どのようにすればメンタルが鍛えられるのかが書かれています。
■心身調律プログラム
早朝を心と体を調えるゴールデンタイムだと考え、朝に「ザリヤートカ=充電トレーニング」という特殊な体の調整体操を行う。このトレーニング方法は「起床したばかりの空になっている体に充電して、これからの1日の活動に資そうとする」ものである。
その日の練習や試合で最高の動きができるように、筋肉、靭帯、心臓、肺、神経系などに適度な刺激を与え、身体を目覚めさせようとする。エネルギーの消費な大きくなく、30分ほどの時間で行う。
体操で体を調え、次に呼吸法で気を調え、最後に瞑想によって心を調える。この3つを5分ずつ行えば、計15分で心身の調整が図れる。
メンタルトレーニングとは、知るだけで一瞬にして成果が出るというような安直なものではない。日々の地道な鍛錬を繰り返し、自分を見つめ直す方法である。
著者 白石豊
1954年生まれ。朝日大学 保健医療学部 健康スポーツ科学科 教授 スポーツメンタルトレーナー 体操選手を経て筑波大学男子体操部のアシスタントコーチとなり、同部は13年ぶりとなる大学日本一に。30歳のときヨーガと出会い、体だけでなく気・心を整える「心身調律プログラム」を開発。メンタルトレーニングの指導を受けに来るスポーツ選手たちに向けて、30年間指導し続けている。 独自のメンタルトレーニング理論により、女子バスケットボールの五輪日本代表チームをはじめ、スピードスケート五輪銀メダリストの田畑真紀選手、2005年最多勝を挙げたプロ野球下柳剛投手や日本ハムファイターズの田中賢介選手など、数多くのスポーツ選手を指導。さらに、2010年サッカーワールドカップ日本代表、岡田武史監督のチーム作りをサポートした。
著者 室屋義秀1973年生まれ。エアレースパイロット 幼少期よりパイロットを志す。2009年からレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップに参戦。ハードワークと集中力を誇るパイロットとして知られる。 2016年、千葉大会で初優勝。2017年シリーズではアジア人初の年間総合優勝を果たす。 国内ではエアロバティックス(曲技飛行)を周知させる活動の一環として、全国各地でエアショーを実施。世界中から得たノウハウを生かして安全推進活動にも精力的に取り組み、福島県と共に子ども向けの航空教室を開催するなど、スカイスポーツ振興のために活動している。
帯 元ソニー上席常務 天外 伺朗 |
帯2 元サッカーW杯日本代表監督 岡田 武史 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 1分 | |
序 章 いざ決戦のとき | p.3 | 7分 | |
第1章 メンタルトレーニング開始 | p.27 | 27分 | |
第2章 自信をつける | p.79 | 16分 | |
第3章 緊張をいかにとるか | p.111 | 18分 | |
第4章 集中力を保つ | p.147 | 14分 | |
第5章 不動心を確立する | p.175 | 13分 | |
おわりに | p.201 | 3分 |
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