『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』『未来世紀ジパング』などの番組制作に携わってきたプロデューサーが、テレビ東京の番組の裏側を紹介している一冊。どのようにして番組が生まれるのかが書かれています。
■アイデアは「組み合わせ」である
テレビ東京は「他と同じことをやらない」にこだわり続ける少し独特なテレビ局である。「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「未来世紀ジパング」も「他がやらない」という意味で、その代表的な番組と言える。
アイデアは、天才的に突然生まれるものではなく、そこらにある、あるいは自分の頭の中にある要素、知識の組み合わせである。この法則は「ガイアの夜明け」が、成功を収め、長寿番組となった理由の1つかもしれない。「経済×ドキュメント」あるいは「経済×物語」となった時に、新たな地平が生まれた。
テレビの番組作りは、企画書という文書が起点となる。そこからどれだけイメージを膨らませられるかが重要である。「仮説」に近いかもしれない。この仮説がうまく立てられなければ、コンビニの商品開発もできないように、テレビ番組もうまく作れない。
ヒトとカネが足りない、他局より劣っている、でもアイデアがあれば、逆境を跳ね返すことができる。
著者 大久保 直和
1968年生まれ。テレビ東京 報道局報道番組センター チーフ・プロデューサー 1991年テレビ東京入社。1992年より報道局勤務、政治部で宮沢喜一首相、加藤紘一氏等の番記者を務め、1997年北京支局長。 2002年「ガイアの夜明け」ディレクター、2009年同チーフ・プロデューサー(CP)、2011年「未来世紀ジパング」CP、2016年より「カンブリア宮殿」CPを担当。
帯 作家 村上 龍 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 2分 | |
第1章 「番組を立ち上げる」ということ | p.17 | 17分 | |
第2章 逆境のテレ東・報道局 | p.47 | 9分 | |
第3章 アイデアは、どこにでも転がる | p.63 | 11分 | |
第4章 あえて不得意に挑戦すると、いいことがある | p.83 | 12分 | |
第5章 なぜ番組はスランプになったのか | p.105 | 18分 | |
第6章 新番組CP、さあどうする!? | p.137 | 22分 | |
第7章 池上さんの伝える力、村上龍さんの想像力 | p.177 | 18分 | |
第8章 「リンゴの裏側」をどう伝えるのか | p.209 | 8分 | |
エピローグ 逆境にこそ燃える、テレ東社員! | p.223 | 8分 | |
エピローグ | p.237 | 3分 |
アイデアのつくり方 [Amazonへ] |
池上無双 テレビ東京報道の「下剋上」 (角川新書) [Amazonへ] |
「兆し」をとらえる 報道プロデューサーの先読み力 (角川新書) [Amazonへ] |