女性が職場の性差別と戦うためのツール。いかに男性上位社会の中で、相手に対抗するか、様々な方法が紹介されている一冊。
■男性上位の社会
日常的に、会議の席で男性は、無意識の内に女性にメモをとるよう言う。あるいは、実際は女性が仕切っているのに、責任者は男性だと間違えられる。グループ内で何度も話の腰を折られたり、自分のアイデアを他の男性のものにされたりする。女性は、ありとあらゆるルールに従い、力不足なフリをし、リーダーになっても「気が強すぎる」と思われないよう気を使わなければならない。なにしろ、同僚の男性が女性を「ものすごくやる気がある」と評する時は、褒めているのではなく、けなしているのだから。
気立てが良くなくてはいけないが、良すぎてもダメ。信頼されるよう自信は持たなければならないが、持ちすぎはダメ。さらにその女性が有色人種だったら、男性と同じくらい仕事ができると証明するために、男性の3倍も4倍も5倍も働かなければならないのが現実だ。
必要なのは、独自の武器、「有利に」戦える武器だ。
ダイバーシティ研修だけでは、性差別の問題は解決できない。それだけでは、意を決して権限を求める女性が「でしゃばり」扱いされ、煙たがられるままだろう。
これは、個人でどうこうできる問題ではない。他の女性たちを味方につけよう。そのためにも、まずは団結しよう。
著者 ジェシカ・ベネット
ジャーナリスト、評論家 「ニューズウィーク」で編集を、ウェブ版「タイム」でコラムニストを担当するなどしてキャリアを積む。守備範囲は、ジェンダー、セクシャリティ、カルチャーなど。 「ニューヨーク・タイムズ」ではデジタル言語に関するコラムを執筆。 シェリル・サンドバーグが創設した女性のための非営利団体“LeanIn.org"の総合監修者としても活躍する。
帯3 ペンシルバニア大学ウォートン校 教授 アダム・グラント |
帯 フェイスブックCOO シェリル・サンドバーグ |
帯2 コメディアン イラナ・グレイザー |
週刊エコノミスト 2018年11月06日号 |
日経ビジネス |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに:戦いの準備をしよう | p.19 | 10分 | |
FFCがおくる「女性による女性のための宣言」 | p.35 | 3分 | |
Part1 敵を知る──こんな態度に気をつけよう | p.39 | 29分 | |
Part2 自分を知る──自分で自分をダメにする女性について | p.85 | 35分 | |
Part3 思わぬ落とし穴──「典型的な言われ方」を把握してうまく対処する方法 | p.141 | 30分 | |
Part4 自分の言葉で話す──「とんでもない」しゃべり方をしないために | p.189 | 25分 | |
Part5 ふざけるな。給料を払え──交渉用虎の巻 | p.229 | 13分 | |
Part6 男性ならどうする?──いいところは貪欲に盗もう | p.249 | 20分 | |
結論 ともに戦う女性たち | p.281 | 3分 |
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