創造性を発揮したり、集中力を高めたり、脳の力を有効に使うための45の方法を紹介している一冊。
■「ToDoリスト」より「完遂リスト」を作る
「ToDoリスト」の困ったところは、これで生産的になるとは考えられないことだ。物事をやり遂げたいと心を奮い立たせるとは思えない。危険なのは、リストをチェックしているのだから、自分は生産的なことをしていると思ってしまうことだ。ところがチェックした項目の内、どのくらいが本当に価値あることか。
必要なのは「やり遂げたこと」のリストだ。実際にやり遂げたことを目にすることで心は奮い立つ。「ToDoリスト」と「完遂リスト」の大きな違いは、それが脳にポジティブな影響を及ぼすかだ。「完遂リスト」は脳の中でポジティブな関連をつくり、新たな結合を生み出してポジティブに感じさせてくれる。「完遂リスト」には、自分にとって価値あるものを載せることが重要である。
脳は柔軟である。考え方や行動の仕方は変えることができる。生まれつき分析能力のある人、クリエイティブな人、集中力の高い人、空想家などはいない。人が持っている特性はあっても、固定されて動かせないものではないのだ。
シナプスは2歳でほとんどできあがる。70歳までに、その数は半分に減る。その間に、脳はどのように使うかによって形作られる。
著者 ニール・パヴィット
作家、クリエイティビティコーチ 人が持っている創造性に気づかせ、実感させることに情熱を注いでいる。 25年以上にわたって、広告業界やテレビ業界で作家として、またクリエイティブ・ディレクターとして活躍の経験がある。 Saatchi & SaatchiやSkyのような多くの世界的なブランドで働き、カンヌ国際広告祭では金賞をひとつ、 D&AD賞ではイエローペンシルを2つ受賞した。 また短編映画『Racing Post』の脚本を書き、これが英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)の新人作家賞にノミネートされた。 現在は作家活動を続ける傍ら、創造性と革新を追及するコンサルタント会社「Lightbulb Consultancy」を創設し、運営している。
帯 武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部教授 澤口 俊之 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.4 | 2分 | |
第1章 もっと賢く考えるために | p.13 | 26分 | |
第2章 さぁ、頭を切り替えよう | p.61 | 27分 | |
第3章 問題解決を上手にする近道 | p.111 | 28分 | |
第4章 もっといいアイデアを生み出す方法 | p.163 | 31分 | |
第5章 現状を打破するために | p.221 | 32分 |