日本人と中国人の考え方の違いをわかりやすく解説している一冊。
中国人の行動の背景にある考え方を理解できます。
■日本人と中国人の考え方の違い
中国の社会や人々を見る時、以下の枠組みで見ると理解できる。
「スジ」で考える日本人
「量」で考える中国人
「スジ」とは、「そんな話はスジが通らない」「スジを通せ」などと言うように、「規則」「ルール」「道徳的規範」などのこと。日本人は、「こうするべきだ」という「べき論」が好きで、とにかく「話にスジが通っているか」を重視する。逆にスジが通っていれば損得勘定は二の次みたいな部分もある。
一方、中国人的判断の基礎となる「量」とは、「これだけある」という「現実」である。中国人が重視するのは、「あるべきか、どうか」の議論以前に、「現実にあるのか、ないのか」「どれだけあるのか」と言う「量」を重視する傾向が強い。
「スジ」で考える日本人
「量」で考える中国人
日本人は原則論、あるべき論で物事を考えるが、中国人は「現実的にあるか、ないか」という量を基準として物事を考える。
著者 田中 信彦
BHCC パートナー 亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科(MBA)講師(非常勤) 前リクルート ワークス研究所客員研究員 1990年代初頭から中国での人事マネジメント領域で執筆、コンサルティング活動に従事。リクルート中国プロジェクト、ユニクロ中国事業などに参画。上海と東京を拠点に大手企業等のコンサルタント、アドバイザーとして活躍している。
帯 ファーストリテイリング 代表取締役 柳井 正 |
週刊東洋経済 2018年12/22号 [雑誌](GAFA全解剖) |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 2分 | |
第1章 「スジ」に沿う日本、「量」で考える中国 | p.9 | 55分 | |
第2章 「スジ」と「量」の特性はこう表れる | p.105 | 29分 | |
第3章 「量」の中国人が会社で考えていること | p.155 | 28分 | |
第4章 「量」の世界は毎日が闘い | p.203 | 37分 | |
第5章 「スジ」の民、日本人の生きる道 | p.267 | 21分 | |
第6章 「量」の社会にスマホがもたらした“革命" | p.303 | 26分 | |
おわりに | p.348 | 1分 |