過去に捨てられたアイデアも現代において、優れたアイデアになる可能性がある。時代に合わず、忘れられたアイデアの中から優れたアイデアを見つけるための方法が紹介されています。
■rethink:再考する
①1つの考えを、もう一度考えなおすこと。
②物事について、考え方を変えること。
最初の電気自動車は1837年に作られた。19世紀の終わりには、電気タクシーの一団がロンドンの街を走り回っていた。20世紀に入る頃には、アメリカでは3万台を超える電気自動車が登録されていた。電気自動車はガソリン車よりもはるかに人気があった。騒音が小さく、有害な排気ガスが発生しない。ところがそうした車の生産は10年余りの内に減少し、最終的に中止となった。
現代の電気自動車は素晴らしい着想であり、新しい技術によって存続の可能性が高まったものの、新しいアイデアという訳ではない。創造性とは、異なる分野の既存の考えを組み合わせる能力とも言われる。だがそれは、見過ごされていた1つの考えが、実は理にかなっていたのだと気づける想像力でもある。
1つのアイデアに対する認識は、時間と共に変化する。
信念の保留を維持することによって、1つのアイデアを、もしかしたらもっと有意義かもしれない角度から眺める時間が生まれ、おそらくはその継続的な力を再発見することになる。
著者 スティーヴン プール
ジャーナリスト 《ガーディアン》《ウォールストリート・ジャーナル》《アトランティック》《タイムズ文芸付録》などに言葉や文化・社会に関する記事や書評を寄稿する。
帯 早稲田大学ビジネススクール准教授 入山 章栄 |
エコノミスト 2018年 12/11 号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
1 はじめに | p.9 | 14分 | |
2 古きものの衝撃 | p.25 | 16分 | |
3 欠けていたピース | p.44 | 23分 | |
4 ゲームチェンジャーたち | p.71 | 20分 | |
5 まだ追いつかないの? | p.94 | 23分 | |
6 太陽の下には新しいものもある | p.121 | 25分 | |
7 陪審はまだ外で協議中 | p.150 | 25分 | |
8 ゾンビの攻撃 | p.179 | 22分 | |
9 まちがえる方法 | p.205 | 30分 | |
10 プラシーボ効果 | p.240 | 33分 | |
11 もどってきたユートピア | p.279 | 21分 | |
12 善悪の彼岸 | p.303 | 26分 | |
13 信じるのはちょっと待って | p.333 | 17分 | |
14 エピローグ | p.353 | 9分 |
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