レコード、紙のノート、フィルム写真など、今アナログなものが見直されている。デジタル・テクノロジーが進歩するに伴って、アナログが重要になると様々な事例を紹介する一冊。
■アナログの逆襲
デジタル化がますます進む近年、「時代遅れ」と揶揄されていた技術やプロセスが、唐突に息を吹き返している。凸版印刷のカードや招待状、フィルム写真、ハンドメイドの革製品や時計、雑誌の創刊号、万年筆、レコード。デジタルが浸透した時代に、デジタルではない製品、サービス、アイデアの価値が再び上がり、見直されている。
アナログの逆襲は、デジタル・テクノロジーが並外れて進歩した結果に他ならない。デジタル・テクノロジーの真の利点と欠点をより公正に判断できるようになるからだ。多くの場合、古いアナログのツールや手法を使う方がうまくいくと判明する。その結果、人はアナログ特有の効率の悪さを強く求めるようになる。アナログの欠点が新たな強みに変わる。
デジタルに囲まれる現代生活で、私たちはもっとモノに触れる経験、人間が主体となる経験を渇望している。商品やサービスに直に触れたいと望み、多くの人がそのためなら余分な出費も厭わない。たとえ同じことをデジタルでするよりも、手間がかかって高額でも。
デジタルがもたらすことができるのは、実生活とリアルの世界での豊かさの複製だけだ。そのコピーは絶えず進歩しているが、結局のところ、シュミレーションであることに変わりない。
著者 デイビッド・サックス
ジャーナリスト ビジネスやカルチャー分野を得意とする。 『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』『ニューヨーク・タイムズ』『ガーディアン』などに寄稿。
帯 『WIRED』創刊編集長 ケヴィン・ケリー |
週刊エコノミスト 2019年 3/12号 総合研究大学院大学名誉教授 池内 了 |
週刊エコノミスト 2019年1/1・8合併号 |
週刊ダイヤモンド 2019年 4/6 号 [雑誌] (スタートアップ4.0 第4次ベンチャーブームは「本物」か?) 紀伊国屋書店和書販売促進部課長 池松 美智子 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに ポストデジタル経済へ | p.6 | 12分 | |
第1章 レコードの逆襲 | p.24 | 31分 | |
第2章 紙の逆襲 | p.64 | 24分 | |
第3章 フィルムの逆襲 | p.96 | 28分 | |
第4章 ボードゲームの逆襲 | p.132 | 31分 | |
第5章 プリントの逆襲 | p.172 | 24分 | |
第6章 リアル店舗の逆襲 | p.203 | 29分 | |
第7章 仕事の逆襲 | p.241 | 27分 | |
第8章 教育の逆襲 | p.276 | 32分 | |
第9章 デジタルの先端にあるアナログ | p.318 | 29分 | |
おわりに 夏の逆襲 | p.356 | 14分 |
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