ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチと3代にわたる日本代表監督を交渉の中心となって招聘してきた元日本サッカー協会技術委員長が、プロジェクトにおける準備の大切さについて語っている一冊。
■準備の質が結果につながる
普通の人が「特別な存在」になるためには、圧倒的な準備なくして成功は成し得ない。準備の質が結果につながる。
サッカーの世界でいう「試合に向けた準備」とは、試合の映像をなんども見て勝つための戦略を考えたり、選手のコンディションを把握するためにデータを採って体調を確認することなど、チーム単位から個人単位まで多岐にわたる。トップレベルに行けば行くほど、この小さな「準備の差」が、結果として大きな差になって現れる。
「圧倒的な準備」は時間や質量ではない。「想いの強さ」である。どうしても勝ちたい、どうしても成功させたいという強い想いがあれば、「このくらいで良いだろう」という基準や物差しは出てこない。自分の想いが何よりも強ければ、準備にかける時間や周りの目は気にならなくなる。
著者 霜田正浩
1967年生まれ。Jリーグ・レノファ山口FC監督 元日本サッカー協会技術委員長 高校卒業後、三浦知良(現・横浜FC)らと共にブラジルへサッカー留学。その後、フジタ工業(現・湘南ベルマーレ)や横河電機などでプレー。 引退後は京都パープルサンガのアカデミー、FC東京、ジェフ千葉でヘッドコーチを務める。 2004年、JFA公認指導者S級ライセンス取得。2010年、日本サッカー協会の技術委員に任命され、2014年~2016年まで技術委員長を歴任。 ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチと3代にわたる日本代表監督を交渉の中心となって招聘したほか、日本代表選手の選考、各国代表チームとの対外試合のマッチメイクなどを担当。 ベルギー1部リーグ・シントトロイデンVVコーチを経て、2018年より現職。
帯 プロサッカー選手 三浦 和良 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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プロローグ | p.2 | 4分 | |
第1章 世界の一流たちから学んだ「プロ」の仕事 | p.19 | 22分 | |
第2章 「交渉」で真の勝者になるための準備力 | p.63 | 21分 | |
第3章 「人の力」こそが、チャンスをつかむ最大の武器 | p.105 | 22分 | |
第4章 本番に強くなるためにメンタルよりも大事なこと | p.149 | 17分 | |
第5章 ピンチを乗り越えた先に本当のチャンスはある | p.183 | 14分 | |
第6章 チャレンジ「し続ける」ことで必ず道は開ける | p.211 | 15分 | |
エピローグ | p.240 | 3分 |