テレビ東京の人気番組『家、ついて行ってイイですか?』のプロデューサーである著者が、いかにおもしろい企画を作るか、どうのようにおもしろさを人に伝えればいいかについてノウハウを紹介している一冊。
■見たこともないものを作る
「おもしろい!」と人に思ってもらうためには、色々な手法がある。しかし、最もシンプルで価値の高い方法は「今までにないものを作る」ことである。
テレビ局の番組制作の仕事は、常に「何か新しいおもしろいことないかな」を考えている仕事である。しかし、既に60年の歴史があり、あらゆるジャンルの番組が確立している。その中で、どうやって見たことない企画を生み出すか。
常に試みてきたのは「既にあるジャンルの、最も根本的な価値の否定を企てる」ということ。
「良いもの」を作る確実な近道は、人の「1.5倍だけ」頑張ること。すべての項目で勝る必要はない。「会社で、業界で、一番努力している」と思える項目を作ればいい。「この分野なら、まわりを見渡してみて、誰にも負けないな」と思える分野を、まずは1つだけでも作る。
著者 高橋 弘樹
1981年生まれ。テレビ東京 ディレクター 2005年テレビ東京入社。入社以来13年、制作局でドキュメント・バラエティーなどを制作する。 プロデューサー・演出を担当する『家、ついて行ってイイですか?』では、ひたすら「市井の人」を取り上げ、これまでに600人以上の全くの一般人の「人生ドラマ」を描き続ける。『吉木りさに怒られたい』『ジョージ・ポットマンの平成史』『パシれ! 秘境ヘリコプター』などでプロデューサー・演出を、『TVチャンピオン』『空から日本を見てみよう』『世界ナゼそこに?日本人』『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ! 』などでディレクターを務める。 カメラマン、脚本、編集も兼任し、書いた脚本は約2000ページ、ロケ本数300回以上、編集500本以上。 ネット配信連動番組『「人生を諦める技術」講座』、PR連動の電通Friend-Ship Project『嫌いな人を好きになる方法』、SNS連動番組『大正生まれだけど質問ある?』、ドラマ『文豪の食彩』(文化庁芸術祭参加作品)などで、脚本・演出・プロデューサーを担当する。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに「1秒たりとも、飽きないで見てもらいたい」 | p.1 | 4分 | |
第1章 1秒でつかむ「見たことないおもしろさ」の作り方 | p.19 | 48分 | |
第2章 コンテンツの魅力を引き出すためになぜ「ストーリー」が必要なのか? | p.134 | 19分 | |
第3章 より多くの人にストーリーの魅力を伝える技術 | p.180 | 16分 | |
第4章 1秒も離さず常に興味を持ってもらう12の技術 | p.218 | 29分 | |
持続編 「裏切り」「笑い」「伏線」「疑問」「振り幅」 1秒も飽きさせない「5つの神器」 | p.288 | 94分 | |
おわりに | p.512 | 3分 |