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2019/02/12更新

アント・フィナンシャルの成功法則: アリペイを生み出した巨大ユニコーン企業

  • 由曦
  • 発刊:2018年12月
  • 総ページ数:360P

280分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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中国最大規模のユニコーン企業の創業物語

9億人以上のユーザーを持つ中国の決済アプリ「アリペイ」を展開する、アント・フィナンシャルの創業物語。


■湖畔花園のプロジェクト
タオバオは2003年5月にアリババが投資して設立されたC2Cのウェブサイト。現在では中国で知らぬ者のないこの企業の創業期のオフィスは杭州市湖畔花園の住宅地区にあった。湖畔花園は、杭州の西部にある「アリババ発祥の地」である。アリババグループの創始者であるジャック・マーは、1990年代末に、湖畔花園小区の16棟1区画202号室を購入した。この150㎡の住宅が、1999年にアリババ創業の事務所となった。アリババが成功した後、2003年にジャック・マーは、社員を集めて湖畔花園の2階建て一棟の住宅で秘密裏に新しい事業を始めさせた。

当時、B2B事業を中心としていたアリババは、中国のインターネット業界でまだトップではなかった。イーベイが中国に参入するという情報はジャック・マーの神経を刺激し、彼はC2Cサイトの制作について考え始めた。これがタオバオだ。当時、ジャック・マーは、イーベイが中国でビジネスを展開するなら、小売業から始め、それからアリババと競合するB2B事業に参入するだろうと考えた。競争が避けられない状況のもと、アリババがイーベイを小売業界に釘付けにしておこうと思うならば、できることは自らもC2Cサイトを開き、直接戦うことだった。

超短要約

担保取引という小さな変革が中国のオンラインビジネスの新時代を開き、アリペイ創業の始まりとなった。

著者 由曦

エコノミスト ホーガン・ロヴェルズ法律事務所北京代表所の他、『毎日経済新聞』、『第一財経日報』、『財経』など中国における著名経済誌にて勤務。 中国フィンテック領域で強い影響力をもつエコノミストとして中国内外の業界トップを取材し、高い評価をうける。 2013年からはフィンテック業界を中心に取材活動を行い、中国における同業界を代表するエコノミストとなっている。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
元伊藤忠商事会長 丹羽 宇一郎
週刊エコノミスト 2019年 4/2号 週刊エコノミスト 2019年 4/2号
シグマ・キャピタル チーフエコノミスト 田代 秀敏

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 2分
第1章 あなたが払うなら、私が保証する p.13 16分
第2章 アリペイの独立 p.39 14分
第3章 脱タオバオ p.61 14分
第4章 初心に帰る p.83 16分
第5章 「スピード決済」への挑戦 p.109 15分
第6章 テクノロジーの壁 p.133 29分
第7章 決済からインターネット金融へ p.179 30分
第8章 オール・イン・ワイヤレス p.227 17分
第9章 魂のある組織 p.255 16分
第10章 オフライン決済の決戦 p.281 11分
第11章 グローバル展開 p.299 17分
第12章 デジタル中国の建設 p.327 14分
おわりに p.350 2分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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