読書で自分の常識をアップデートせよ
すぐやる人は後手になるのではなく、常に主導権を握っていく人である。そして、すぐやる人は読書で常に自分をアップデートする。本はその道の専門家の考えなどを採り入れたり、新しい生き方や働き方を考えるきっかけを得る上質なテキストである。たくさんの本を継続的に読み、いろんな意見に耳を傾け、自分なりの仮説を立てて、行動し、思考すること。自分なりの答えを導き出せばいい。
知識やスキルは武器である。しかし、その武器が役立つかどうかは時代に応じて変わる。これまでにうまくいった方法に固執していると、次の瞬間にはそれは通用しないものとなってしまっているかもしれない。すぐやる人は本をたくさん読んで、多角的に時代の変化を捉え、自分をアップデートしている。
すぐやる人は読書で価値観を壊す
「すぐやる人」と「やれない人」の読書術には大きな差がある。中でも、すぐやる人は「そういう考え方はしたことがなかったな。そういう方法もあるのか!」と自分の価値観を壊すために読書をしている。一方、やれない人は「やっぱりそうだよな。自分は間違っていなかった」と自己肯定のために本を読んで満足してしまっている。
既知の内容を確認して終わりにしているのなら、「自分がうまくいかないのは、考え方がまずいからでは?」と自問自答してみる必要がある。価値観が変われば行動が変わる。行動が変われば状況が変わる。
本を読んですぐに実践することが大事
成長できる人とできない人の差は、インプットとアウトプットの時間の間隔がとても短いこと。同じ質の、同じ量のインプットをしても、次の一歩次第で成果を出せるかどうか、決まってくる。
本は、全てを読破することが大事なのではない。読書しながらアイデアを閃いたり、自分だったらこうすればいいのではないかといったように、脳にスイッチが入ったならば、いかにその流れを行動につなげるかが重要である。アイデアが浮かんだその瞬間から行動へのフローを大切にすることで、読書がどんどん成果につながる。
そのためにはまず「本を読みきらなきゃいけない」という意識を捨てることである。読書の効果を最大に引き出せない原因は「読みきらないともったいない」と思ってしまうところにある。このままでは読書によって生み出される価値はあまりない。読み切ることで得られる満足感が全てになってしまうからである。
自己満足で完結させるための読書ではなく、成果を生み出す読書をすること。そのために、自分を突き動かすような「1フレーズ」と出会った瞬間に動き出す。インプットとアウトプットのタイムラグを作らないことがポイントである。