「働き方改革」に象徴されるライフスタイルの変化に伴い、住まい探しの絶対的価値基準「沿線ブランド」「都心まで○分」が崩壊している。
これからはライフスタイルに合わせた価値基準で、住む街を決めるべきだと説き、都内の街の特徴を解説している一冊。
■住まい選びの価値基準が変わる
時代の価値観が変化する中、住まいはこれまでの、ただ「寝るだけの場所」、あるいは「投資対象」から、きちんと「住む」「暮らす」ということの効用を考える時代を迎えようとしている。
働き方改革によって、毎日「会社」という都心の建物に通い、与えられたデスクで決まった時間に仕事をする、というスタイルに変化が訪れつつある。人々が自由に働く社会が実現されれば、「通勤」という概念は世の中からなくなるかもしれない。勤労者の立場のまま、自分が「暮らす」場所で一日の大半を過ごす。その「街」で働き遊び、もっと根を下ろして生活するようになる。
そうなれば「住まい選び」はハードとしての家、交通利便性といったこれまでの価値軸だけでなく、その街、その住まいで過ごす意味を重視する方向へシフトしていく。
働き方やライフスタイルの変化により、一日の大半を過ごすことになる「街」の選択こそ、今後の住まい選びにおいて重要となる可能性が高い。
著者 牧野 知弘
1959年生まれ。不動産事業プロデューサー オラガ総研 代表取締役 第一勧業銀行(現:みずほ銀行)、ボストンコンサルティンググループを経て、1989年三井不動産入社。数多くの不動産買収、開発、証券化業務を手がけたのち、三井不動産ホテルマネジメントに出向し、ホテルリノベーション、経営企画、収益分析、コスト削減、新規開発業務に従事する。 2006年日本コマーシャル投資法人執行役員に就任しJ-REIT(不動産投資信託)市場に上場。2009年オフィス・牧野設立およびオラガHSCを設立、代表取締役に就任。2015年オラガ総研設立、以降現職。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 3分 | |
第1章 2020年以前―何が東京を形作ったの | p.17 | 20分 | |
第2章 2020年以後―「働く」「暮らす」東京の再発見 | p.53 | 25分 | |
第3章 街間格差―あなたの人生は住む「街」で決まる | p.99 | 35分 | |
第4章 輝く街、くすむ街―この区ならあの「街」に住もう | p.163 | 44分 | |
第5章 東京の未来―「住まい探し」から「街探し」の時代 | p.243 | 12分 | |
おわりに | p.265 | 2分 |
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