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2019/03/07更新

1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法

210分

2P

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Facebook共同創業者が唱える格差社会の見直し

ハーバード大学時代のルームメイトがマーク・ザッカーバーグだったことにより、自身もフェイスブックの共同創業者として、巨万の富を手にした著者が、運によって巨大な格差が生み出される現在の経済構造の見直しを訴える一冊。


■1%の人たち
過去40年間にアメリカで下された様々な経済的・政治的決定が、「1%の人たち」と呼ばれる少数の幸運な人たちに、空前の富をもたらしている。この国は、グローバリゼーション、急速な技術進歩、ファイナンスの成長という3つの強力な経済発展の要因を生み出し、支えてきた。この3要因が、大富豪の台頭をもたらした。

アメリカの不平等は、今や世界大恐慌が始まった1929年以来最悪の水準に達し、今後も悪化の一途をたどると見られる。巨大企業と富の集中を生み出したまさにその環境の下で、労働者は経済機会から本来期待できるはずの利益をますます得にくくなっている。データによれば、アメリカ人は以前と変わらず勤勉に働いているのに、暮らし向きはまるで楽になっていない。

超短要約

富の格差の最も有効な解決策は、最もシンプルなものである。すなわち、最も必要とする人たちに現金をわたすことである。

著者 クリス・ヒューズ

Facebook 共同創業者 ハーバード大学でルームメイトのマーク・ザッカーバーグほか3人とともに、 フェイスブックを創業。広報やカスタマーサービスを担当した。 その後フェイスブックを去り、2008年のアメリカ大統領選挙でバラク・オバマ陣営のソーシャルメディア戦略チームを率いる。 2012年、老舗のリベラル雑誌『ニューリパブリック』を買収し社主を務める。2016年に同社を売却後、友人のナタリー・フォスターとともにEconomic Security Project(ESP)を立ち上げる。ESPでは定期的な現金給付によって経済的に安定した生活を支援する方法を探るための研究者と活動家のネットワークづくり、画期的な経済研究への資金提供、試験プロジェクトや実証実験の支援するほか、関連する会議やワークショップを開催している。 ニューヨーク州とカリフォルニア州のスタートアップ企業の投資家/社外取締役でもある。

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帯
マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.5 4分
第1章 富はどのようにして生み出されるか p.15 12分
第2章 アメリカンドリームの解体 p.33 22分
第3章 鍵のかかったパソコン p.67 20分
第4章 生活不安定層の出現 p.97 9分
第5章 ベーシックインカムではなく保証所得を p.111 4分
第6章 どんな仕事でもいいのか p.117 14分
第7章 やみくもな理想主義 p.139 18分
第8章 知られざる優良制度「ETIC」 p.167 13分
第9章 「上位1%」のお金を有効に使うには p.187 17分
あとがき p.213 3分

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