つまらない用事を減らせ
人々の仕事の負荷が増えているのは、仕事の量が急に増えたからではない。邪魔されずに仕事に打ち込める時間がほとんどないせいだ。働く時間は増えているけれど、やり遂げられる仕事が減っている。大半の時間を余計な仕事に費やしているからだ。会議、メール、電話対応、同僚との会話などで時間は消えていき、朝礼などの役に立たない会社の習慣に費やされている。
これを解決する方法は、もっと長く働くことではない。つまらない用事を減らすことだ。生産性を上げるのではなく、無駄をなくすことだ。邪魔が減れば、ずっと抱えていた不安が消え、ストレスを減らすことができる。
頑張りすぎるな
頑張り屋は、仕事のアイデアが頭の中で渦巻いている。この終わりなきやる気の波から脱出すべきだ。起業家には、生き残りをかけた勇壮な話は必要ない。大半の時間はそれよりもっと退屈だ。レンガを積み、ペンキを塗りつけるような地味な作業が多い。
毎日毎日きちんと働くけれど、長く働きすぎないこと。子供と遊ぶ時間を取っても、起業家として成功できる。趣味を楽しんでもいい。
目標はつくらない
一般的な会社には、四半期目標や年間目標があり、時には「壮大かつ困難で大胆な目標」なんてものもある。ビジネスの目標は、大抵さらに大きく、さらに良くなるよう奮闘するためのもので、それを設定するという概念は当たり前になっている。
目標なんてフェイクにすぎない。ほぼすべての目標は、目標を立てなければならないという理由で無理に設定されたものだ。それらの根拠のない数字が、達成するか打ち捨てられるかするまで、不要なストレスの根源として機能する。
いい仕事、創造的な仕事をするだけで充分キツイ。だから、ずっと続けられる息の長いビジネスを、楽しんで仕事をしている従業員たちと作り上げよう。目標などなくても素晴らしいビジネスを継続することはできる。
1週間40時間だけ働く
1週間の労働時間は40時間で充分だ。いい仕事をするにせよ、競争に勝つにせよ、重要な仕事を片付けるにせよ、時間はたっぷりある。
オフィスにいる時、時間が短く感じるのは、1日が数十の細かい時間に寸断されているからだ。大半の人々が仕事のために1日で使っている時間は、8時間ではなく、数時間だ。残りの時間は会議や、電話会議やその他の細々した用事に費やされている。だから、オフィスに8時間いるとしても、数時間のように感じるのだ。
リラックスして、長く続けられるペースで働く。そして、金曜の午後5時までの40時間で終わらなければ、月曜の朝9時からまた再開すればいい。1週間あたり40時間に、したいことをすべて組み込めない時は、働く時間を延ばすのではなく、すべきことを厳選する必要がある。