意志を持つ力の育て方
①やりたいことを実現できるはずだという自己肯定感を育むこと
「〜をしたい」という明確で強い意思を持つためには、その意思を実現できるという自分への信頼が根底にあることが必要である。
・なるべく具体的に褒める
・期待値を下げて褒めるところを探す
・些細なことでも「できていること」を見つけ出して褒める
・親の意向に沿わせるために「褒める」手段を使わない
・失敗したことを否定しない
・失敗に対して子供がどう感じたかを聞く
・親がミスをしたり失敗をした場面を隠さない
②やりたいと思えるほど興味があることを見つけ出すサポートをすること
「〜をしたい」という強い意志を持つためには、「興味・関心があることを子供が見つけている」ことが大切である。
・子供が興味を持ったことを否定しない
・親が興味のある分野に子供を誘導しようとしない
・本物に触れる機会を多くつくる
・子供の興味関心をヒアリングする
・始めたことを途中でやめることを過度に否定しない
考える力の育て方
①目的と手段を自分で考える
目的を自分で考えられるようになると、それを達成するより良い手段を子供自身が考えることができる。さらに目的を意識することで、1つ1つの行動の意味を最大化できるようになる。
・「どうして?」と聞かれたら丁寧に答える
・親の意志を押し付けず、子供に選択権を委ねる
・子供に目的を聞く問いかけをする
②原因と改善策を自分で考える
オランダでは正解を教え込むよりは、その子にある考えを引き出していく関わり方を大切にしている。これを「ティーチング(教え込む)」ではなく「コーチング(引き出す)」という。
・子供が疑問を持った時に、その疑問を素直に口に出せる環境をつくる
・親が知らないことは子供と一緒に調べる
・知っていることでも聞いてあげる
社会とつながる力の育て方
①相手の違いをポジティブに受け入れる
海外では、子供の頃から違う文化や価値観を持つ友人たちと、日常的に交流があることが当たり前になっている。
・日頃から親が価値観を違いを理解する姿勢を示していく
・子供の発言が自分の常識を前提としたものでないかを考える
②相手を深く理解する
海外の人々は相手が何者なのかをより深く理解しようとする。
・子供に自分のことを話す練習をさせる
・一緒に過ごす相手は自分で選べることを教える
③相手にはっきりと意志を表明する
海外では前提となる文化や価値観が違う人たちが集まっているのが当たり前のため、相手にストレートに意見を表明することが多い。
・意見と理由を伝える練習をさせる
・相手を特別視しないように、多様な年齢の人に会う機会をつくる