人を動かす方法を書いた中国古典『韓非子』をわかりやすく紹介する一冊。2000年以上読み継がれ、かつて秦の始皇帝が参考にしたと言われる『韓非子』の真理が解説されています。
■人を動かすための基本
『韓非子』は、2000年以上にわたり読み継がれている統治術の書である。韓非が指摘した人が動きたくなるチームの基本は「正しい行為にきちんと見返りを与える」リーダーがいることである。
正しい行いをすれば必ず褒美がもらえ、間違ったことは絶対に罰せられる。韓非は「これを正確に実行する組織では、人がきちんと動く」と指摘する。つまり、仕事に熱狂するチームの基本は、賞罰を明確にして実行するリーダーの存在である。
『韓非子』では、賞罰の公平感は最も重要視されている。賞罰が明確で人によって左右されないという感覚が、その集団で働くことに大きな納得感を生み出す。
結果を出した者に必ず報いること。
ルールを破った者を必ず罰すること。
2つの約束に、リーダーがどれほど真剣であるかが人を動かす。
著者 鈴木 博毅
1972年生まれ。戦略マーケティング・コンサルタント MPS Consulting代表 大学卒業後、貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、負ける組織と勝てる組織の違いを追求しながら、失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしている。 顧問先にはオリコン顧客満足度ランキングで1位を獲得した企業や、特定業界での国内シェアNo.1企業など多数。
帯 JFEホールディングス特別顧問 數土 文夫 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 3分 | |
第1章 人が動くには法則がある | p.17 | 19分 | |
第2章 爆発的なエネルギーを生み出す韓非流「活人術」 | p.57 | 18分 | |
第3章 人を自在に動かすリーダーになる方法 | p.95 | 20分 | |
第4章 転落するリーダーの5つの特徴 | p.137 | 21分 | |
第5章 部下のやる気を潰す上司、やる気を3倍に高める上司の違い | p.181 | 11分 | |
第6章 集団にパワーを生み出すイノベーションの正体 | p.205 | 15分 | |
第7章 『韓非子』が指摘した、繁栄が続く6つの真理 | p.237 | 13分 | |
巻 末 超訳『韓非子』名文9編を読む | p.265 | 12分 | |
おわりに | p.290 | 2分 |
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