自分自身を知ること、自分が外部からどう見られているかを知ることは、人生の成功や幸福を左右する。自己認識力を高めるにはどうすれば良いのか、様々なツールが紹介されている一冊。
■真の意味で自分を知っている人は幸福度が高い
自己認識とは、自分自身のことを明確に理解する力、自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界へ適合しているかを理解する能力だ。自分自身のことや他人からどう見られているかを理解している人間の方が幸福度が高いという科学的証拠がある。そういう人々の方が賢明な判断をする。公私ともにより良い関係を築く。自己認識は私たちの成功と幸福によって重要な役割を果たす。
しかし、私たちは他人の認識不足はすぐに責めるが、自分に認識が欠けているかを自問することは極めて稀である。自己認識の欠如によって生じる事態は、自分の能力に対する自信過剰や、自分自身の価値観や目標を明確に持てず、自分にとって最善ではない選択をし続けてしまったりする。
真の意味で自分を知るには、自分自身を知ると同時に自分がどう見られているかを知る必要がある。こうした自己認識は驚くほど伸ばすことができるスキルである。
著者 ターシャ・ユーリック
組織心理学者 15年以上のキャリアを通じて、企業のCEOやアーリーステージの起業家を含め、何千人ものリーダーや社員たちの自己認識を向上させ、成功へといたる支援をしてきた。クライアントに、Tモバイル、KPMG、ウォルマート、IBM、マイアミ・ヒートを含め、さまざまな組織を担当している。 著述家および思想的リーダーとして、心理学を新鮮かつ実行可能な形で活用し、職場(や家庭)に継続的でポジティブな変化をもたらすサポートをしている。 2019年には、世界の経営思想家ランキング「Thinkers50」で「コーチングにおける世界のリーダートップ50」のみならず、「世界の若手マネジメント思想家」のひとりに選出された。
帯 ピクサー共同創業者 エド・キャットムル |
帯2 フォードモーター元CEO アラン・ムラーリー |
帯3 チームボックス代表取締役 中竹 竜二 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 二一世紀のメタスキル | p.12 | 18分 | |
第2章 自己認識の解剖学―インサイトを支える七つの柱 | p.40 | 28分 | |
第3章 ブラインドスポット―インサイトを妨げる目に見えない心のなかの障壁 | p.80 | 24分 | |
第4章 自分教というカルト―インサイトを阻む恐ろしい社会的障壁 | p.114 | 26分 | |
第5章 「考える」=「知る」ではない―内省をめぐる四つの間違った考え | p.152 | 31分 | |
第6章 本当に活用可能な内的自己認識ツール | p.196 | 28分 | |
第7章 めったに耳にしない真実―鏡からプリズムへ | p.238 | 36分 | |
第8章 予想外の厳しいフィードバックを受け止め、向き合い、行動に移す | p.290 | 20分 | |
第9章 リーダーがチームと組織の自己認識を高める方法 | p.320 | 43分 | |
第10章 思い込みにとらわれた世界で生き抜き成長する | p.382 | 38分 |
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