リーダーに求められる考え方を表した101の禅語を解説している一冊。禅の教えから、日々を最善に生きる方法を学べます。
■大死一番大活現成
エゴ(自己愛)は強情で根強く自分を守ろうとする。エゴは変化を嫌い、現状維持を好む。「大死一番大活現成」とは、そんなしぶといエゴを突き破り、死に物狂いで、問題とぶつかっていけという励ましである。
■万里一条の鉄
どこまでも一本の鉄線が伸びている。禅の修行を積む人たちが、時空を超えて、ブッダや歴代の祖師たちの先人の知恵と繋がっていることを指す。転じて、どんなに時間や距離が離れていても、永遠に繋がっているもの、結びついているものの素晴らしさを表現している。
■船を刻みて剣を探る
船の上から刀を落としてしまった。落とした場所を忘れないように船の縁に目印を刻んだが、船は川を進んでいるから船の縁を刻んでも刀は見つからない。人生は絶え間なく流れている。変化そのものが本質だというのが禅の思想である。
■日々是好日
毎日毎日が素晴らしい。毎日毎日、自分のもとには良いことも悪いこともやってくる。様々な思いがやってきては去って行く。去来する様々な思いに身を任せて、日々を丁寧に生きることが自分にとってのよりどころになる。
著者 二階堂 武尊
1964年生まれ。大学卒業後、大手出版社数社にて、営業、編集記者を経て独立。さまざまな仏典を精読。般若心経と禅、唯識思想で精神的に救われる体験を得る。 仏教系出版社の編集者をはじめ、ライター、塾講師、営業、工場行員、保育士など、さまざまな職場体験を繰り返しながら「自己とは何か」を追求。
帯 漫画家 弘兼 憲史 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 禅語とは言葉のバトルである。 | p.1 | 1分 | |
第一章 大きく考える。 | p.17 | 7分 | |
第二章 視点を変える。 | p.45 | 8分 | |
第三章 いまにへばりつく。 | p.77 | 11分 | |
第四章 執着を捨てる。 | p.121 | 7分 | |
第五章 謙虚でいる。 | p.147 | 9分 | |
第六章 ともに進む。 | p.181 | 6分 | |
第七章 自信を深める。 | p.205 | 7分 | |
おわりに 最後によりどころとするのは自分の信念しかない。 | p.233 | 1分 |