建築家の谷尻誠氏の仕事術。仕事のセンスを磨く方法やクリエイティビティを発揮する方法など、人気建築家の仕事のやり方が紹介されています。
■違和感を大切にする
仕事をする上で一番大事にしていることは「違和感」である。今の時代、面白い仕事が生まれる場所には、必ず矛盾がある。1つの価値観におさまっていないものほど仕事の突破口になる。そのため、事務所では「矛盾したコトバを考える」ということをしている。矛盾したコトバを組み合わせるという行為によって、コトバの意味や価値観を180度変えることもできる。
普通なら出合わないはずのもの同士が出合うと、新しいものが生まれやすい土壌ができる。その違和感こそが、停滞している考えを刺激し、物事を飛躍させるジャンプ台になる。
■働くとは
「働く」は、傍(ハタ)をラクにすること。つまり、周りの皆を楽しくすることが、仕事をする目標であり喜びであり、最も大きなモチベーションの源である。「ハタ」は家族や友人、仕事仲間やスタッフ、自分たちがつくったものに関わるすべての人である。大事な人たちをラクにすることを考えるのは、このうえない幸せなことである。
仕事があることは、生きるうえで一番の安心材料である。なぜなら、仕事を依頼されるということは、世の中に自分を必要としてくれる人がいる証だからである。
著者 谷尻誠
1974年生まれ。SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 代表取締役 大阪芸術大学准教授 広島女学院大学客員教授 穴吹デザイン専門学校特任教授 建築家。共同代表の吉田愛とともに、都市計画・建築・インテリア・プロダクトに関する企画、設計、監理、コンサルティングなどを行う傍ら、社食堂やBIRD BATH&KIOSKを開業、絶景不動産、21世紀工務店、未来創作所、tecture、Bypass などを起業する。 2018年FRAMEより作品集出版。
帯 コルク代表 佐渡島 庸平 |
帯2 EXILE 橘 ケンチ |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.6 | 1分 | |
第1章 今の仕事、楽しいですか? | p.16 | 17分 | |
第2章 仕事のセンスは磨けますか? | p.52 | 29分 | |
第3章 人を動かすコミュニケーション術とは? | p.112 | 20分 | |
第4章 もっと上手に働きたい | p.154 | 16分 | |
第5章 これからの働き方を知りたい! | p.188 | 17分 |
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