人生100年時代に必要な3つの要素
絶対に変わらない外部要因は「長く働くこと」。人生100年時代に必要な「個人の力」は3つある。
①スキル
複数のスキルを持ち、新たなスキルを獲得し続けること。
②自分の価値観を持つこと
長期プランが意味なしになるほど変化の激しい時代だから、「自分の価値観」というブレないものが必要である。
③セルフリーダーシップ
目標を決めるのも、実行して達成するのも、それを評価するのも自分。仕事を探すにしろ、変えるにしろ、何か目標を立てるにしろ、自分を動かし、その都度、意思決定を下す。
目標を自分で設定し、課題も自分で見つける。今後はこれが当たり前になっていく。
心を満たす仕事を見つけよ
これからのキャリアには「その仕事で、自分の心が満たされるか?」ということが大切になる。それこそ働くモチベーションの源泉となるし、厳しい状況の中でセルフリーダーシップを発揮する条件である。
心が満たされる好きなことは自分の価値観に合致していることが多いし、そこで頑張れば自分のスキルにもなる。好きなことであれば人は頑張れるし、好きで得意で頑張れる仕事の方が、お金をたくさん稼げる確率が高くなる。長く働き続けるには、我慢ではなく、やっていてワクワクするようなことを見つけるべきだ。
意思決定をすること
大切なのは、たった1つの意思決定で正解にたどり着くことではない。たくさんの意思決定をするという経験を重ねて、自分を成長させることだ。どんな小さなことでもいい。曖昧にせず、素早く意思決定する習慣がつけば、自分の価値観が見えてくる。
意思決定とは、論理的な帰結による判断ではなく、正解がわからない中で、意志の力で決めることだ。そして、その結果を自分自身で受け止めることだ。
たくさんの意思決定をして、数多くの成功と失敗を経験する。そうして、自分自身への確信を強めていく。
セルフリーダーシップを身に付けよ
自分のリーダーとなるセルフリーダーシップを持ってこそ、本当に自分に合う、心を満たす仕事を選び取れるし、自分が身に付けたいスキルが身につく。正解がない、予測ができない人生100年時代、解けない問題を前に意思決定を下すのは、自分自身しかいない。
セルフリーダーシップを身に付けるのが先か、スキルや個人の価値観を身に付けるのが先かというのは、ニワトリと卵だ。だが、1つはっきりしているのは、セルフリーダーシップとは、スキルではなくプロセスであるということ。「本当の自分らしさ」を獲得していくプロセスそのものが、セルフリーダーシップである。