オフィスワークでもミスを防ぐ仕事の進め方が必要である。建設用の防災用具メーカーの代表が、より良い製品をつくるために行なっているミスの減らし方の基本を紹介しています。
■ミスはなぜ起こるのか
ミスには次の理由が潜んでいる。
①油断=気を緩めて、注意を怠ること
②慢心=驕り高ぶること。また、その心
③過信=価値・力量などを実際よりも高く考え、信頼しすぎること
人間は知らず知らずのうちに、これら様々な要素を絡み合わせ、それがミスという結果を引き起こしてしまう。この知らず知らずという状況に陥らず、自分を知ることができたらミスは自然と減っていく。
自分は人間だから、ミスを起こしやすい生き物なのだと自覚をすることが大切である。謙虚さを持てば、慢心、過信する気持ちも抑えられる。
ミスを起こした場合、原因解明はもちろんのこと、何よりも大切なのは二度と繰り返さないための改善を必ず実行することである。ミスはこれからの仕事の成果を上げるチャンスでもある。
ミスも「授かりもの」と考えれば、謙虚にミスから学ぶ姿勢を持てる。ミスを含めて、すべてのことが成長につながっている。
著者 藤田 尊子
1965年生まれ。基陽 代表取締役 基陽を創業した両親の下に育つ。大学卒業後、証券会社勤務。その後、日本語教師(台湾~北京在住)を経て、2000年、基陽(建設用安全保護具の企画製造)へ入社。2014年、代表取締役に就任。 基陽、主な受賞・認定歴:2014年兵庫県成長期待企業認定。2014年「グッドデザイン金賞」「グッドデザイン賞」W受賞。2014年中小企業庁「きらり企業セレクション未来の企業応援」認定。2017年内閣府主催「女性のチャレンジ賞」受賞。2018年「グッドデザイン賞」受賞。2018年「ホワイト企業大賞人間愛経営賞」受賞他多数
帯 日本経営合理化協会会長 牟田 學 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
まえがき | p.2 | 2分 | |
第1章 ミスが起きやすい魔の時を知る | p.15 | 10分 | |
第2章 ミスの注意信号はこうしてキャッチせよ | p.35 | 10分 | |
第3章 ミスの芽を摘む仕事の進め方 | p.55 | 19分 | |
第4章 ミスを防ぎ、成果を上げる意識づくり | p.93 | 17分 | |
第5章 ミスを防ぎ、成果を上げるチームワーク | p.127 | 12分 | |
第6章 ミスを防ぎ、成果を上げる改善のすすめ | p.151 | 17分 | |
第7章 ミスが起きても、成果に変えていく方法 | p.185 | 8分 | |
あとがき | p.200 | 3分 |