新興国における様々な社会課題を解決する技術を日本は多く眠らせている。東南アジアの社会課題を解決するテクノロジーの事例を紹介しながら、いかに社会課題を見つけ、テクノロジーを活用すれば良いかという視点を紹介しています。
■ディープテックとは
ディープテックとはテクノロジーを使い、根深い課題を解決していく考え方、もしくはその活動を指し、以下のように定義される。
①社会的インパクトが大きい
②ラボから市場に実装するまでに、根本的な研究開発を要する
③上市までに時間を要し、相当の資本投入が必要
④知財だけでなく、情熱、ストーリー性、知識の組み合わせ、チームといった観点から参入障壁が高いもの
⑤社会的もしくは環境的な地球規模の課題に着目し、その解決のあり方を変えるもの
テクノロジーとディープイシューの双方を行き来する。これこそが、日本の企業が持つべき視点である。
バイアスを捨て、利益を考えず、長期的視点と短期的視点を同時に持ち、「初めて」を連続してやった上で、地域の若い人たちと話をする。そうすると、不思議と「このディープイシューは、あの技術とこの技術が結びつくことで解決できる」という直観が働くようになる。
著者 尾原 和啓
1970年生まれ。IT批評家・藤原投資顧問シニアアドバイザー マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート(2回)、Google、楽天(執行役員)などの事業企画、投資、新規事業などに従事。現在は、インドネシアのバリ島に居を構え、日本と往復をしながら現職を務める。 ボランティアで「TED」カンファレンスの日本オーディションに関わるなど、米国シリコンバレーのIT事情にも詳しい。
著者 丸 幸弘リバネス代表取締役グループCEO 2002年、東京大学大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る知識を組み合わせて新たな知識を生み出す「知識製造業」を営む。 ユーグレナを始めとする多数のディープテックベンチャーの立ち上げを担い、日本と東南アジアを中心に、ビジネスエコシステムを構築するイノベーター。
帯 ヤフーCSO 安宅 和人 |
帯2 芸人 中田 敦彦 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 3分 | |
第1章 ディープテックとは何か? | p.13 | 18分 | |
第2章 ディープテックの系譜を知ろう | p.55 | 14分 | |
第3章 海外で沸き起こるディープテック旋風 | p.87 | 21分 | |
第4章 日本の潜在力はディープテックで開花する | p.135 | 15分 | |
あとがき | p.170 | 6分 |