ベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェット、チャーリー・マンガーなど、偉大な投資家15人の失敗を集めた一冊。投資においては、誰しも失敗し、そこから学ぶことが大切だと教訓を紹介しています。
■知らないことをどれだけ現実的に確認できるか
どんな投資家も、生まれつき自分に備わった感情からは逃れられない。人はリスクを避けたがり、買った値段に縛られ、「後知恵バイアス」に操られる。そして、投資での失敗はたいてい自業自得で、客観的な事実を受け入れてそれに対処するのは、非常に気の重い作業だ。だが、私たちは過去の失敗を基に、将来の判断が歪まない方法を見極めなければならない。
投資は身をもって経験しないと何も学べない。何度も繰り返し実践するのみだ。投資は非常に難しい。誰でも必ず間違いを犯す。しかもそれを何度も繰り返す。そして新しい間違いを発見する。重要なのは、失敗を冷静に受け止め、あまり深刻に考えないことだ。私たちの頭は一旦ネガティブ思考に陥ると、そこから抜け出すのが非常に難しいからだ。
成功した投資家に共通する最も重要な要素は、自分がコントロールできることだけを心配する、という点だ。あくまでも自分の土俵で勝負しようとする。
成功した投資家に共通する最も重要な要素は、自分がコントロールできることだけを心配する、という点だ。
ウォーレン・バフェットは「多くの人々にとって大切なこと、それは、どれだけのことを知っているかではなく、自分が知らないことをどれだけ現実的に確認できるかだ」と言った。
投資は身をもって経験しないと何も学べない。何度も何度も繰り返し実践するのみだ。
著者 マイケル・バトニック
リソルツ・ウェルス・マネジメント 調査部門ディレクター ニューヨークを拠点とする投資アドバイザーのリソルツで、投資委員会のメンバーとして、顧客ポートフォリオの構築を担当する。2015年にCFA協会認定証券アナリストの資格を取得。
帯 レオス・キャピタルワークス社長 藤野 英人 |
週刊東洋経済 2019年11/2号 [雑誌](新幹線 vs. エアライン) 東洋英和女学院大学客員教授 中岡 望 |
週刊エコノミスト 2019年 12/10号 東京海上アセットマネジメント 執行役員運用本部長 平山 賢一 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 2分 | |
01 ベンジャミン・グレアム 「完璧な法則は存在しない」 | p.8 | 11分 | |
02 ジェシー・リバモア 「リスクを管理せよ」 | p.28 | 11分 | |
03 マーク・トウェイン 「のめり込むな」 | p.48 | 8分 | |
04 ジョン・メリウェザー 「天才の限界」 | p.62 | 8分 | |
05 ジャック・ボーグル 「何が自分に効くのかを見つけよ」 | p.76 | 9分 | |
06 マイケル・スタインハルト 「自分の道を踏み外すな」 | p.92 | 8分 | |
07 ジェリー・ツァイ 「君は自分が思っているほど賢くない」 | p.106 | 7分 | |
08 ウォーレン・バフェット 「自信過剰に気をつけろ」 | p.118 | 11分 | |
09 ビル・アックマン 「自説を引っ込めろ」 | p.138 | 10分 | |
10 スタンレー・ドラッケンミラー 「手痛い失敗が必要なこともある」 | p.156 | 10分 | |
11 セコイア 「集中投資のリスク」 | p.174 | 10分 | |
12 ジョン・メイナード・ケインズ 「最も癖になるゲーム」 | p.192 | 10分 | |
13 ジョン・ポールソン 「一度勝てば十分」 | p.210 | 7分 | |
14 チャーリー・マンガー 「大損失に対処する」 | p.222 | 8分 | |
15 クリス・サッカ 「後悔先に立たず」 | p.236 | 8分 | |
エピローグ マイケル・バトニック 「鏡の中をのぞき込む」 | p.250 | 10分 |
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