飲食店のオンライン予約サービスを提供するトレタの代表が、繁盛する飲食店のつくり方から、テクノロジーの活用方法まで紹介している一冊。これからの飲食店経営に必要なことが書かれています。
■飲食店のテクノロジー化
テクノロジーの進化によって、外食業界が変わろうとしている。従来の飲食店の業務は、集客し、予約を受け、お客様が来店したらメニューを渡して、商品を受注。料理を提供して、会計をし、売り上げを集計、分析する。これら全行程をすべて手作業で行なっていた。唯一、テクノロジー化できているとすれば、会計におけるPOSであり、それ以外はすべて紙の台帳などで管理していた。ところが、近年、急速なIT化によって、アナログからデジタルへの移行が進んでいる。
①集客:チラシ→グルメサイト
②予約:電話→オンライン
③来店:人が対応→ロボット、顔認証システム、自動チェックイン
④注文:人が対応→モバイルオーダー、セルフオーダー
⑤商品提供:人が提供→ロボット、自動配膳
⑥会計:人が対応→キャッシュレス、オンライン会計
テクノロジーを導入することはあくまで手段にすぎない。どんなお店をつくりたいのか。お客様にどんな価値を提供したいのか。それを実現するために、どんなテクノロジーを、どのように活用すればよいのか。原点に立ち戻って、グランドデザインを考えなくてはいけない。そうして初めて、次世代において勝てる飲食店ができる。
著者 中村 仁
1969年生まれ。トレタ 代表取締役 パナソニック、外資系広告代理店オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンを経て2000年に西麻布で飲食店を開業。 立ち飲みブームのきっかけとなった「西麻布 壌」を皮切りに、とんかつ業態「豚組」、豚しゃぶ業態「豚組しゃぶ庵」などの繁盛店を世に送り出す一方、ツイッターを活用した集客で2010年に「外食アワード」を受賞。 2013年に株式会社トレタを設立し現在に至る。
帯 インターステラテクノロジズ創業者 堀江 貴文 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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